ニコニコ・アパッショナータ 音源対談【ふぃりー×Ketoku】

こちらは、ニコニコ・アパッショナータの音源担当者による対談記事となっております!ぜひ本編をご覧の上、お読みいただければと思います!

www.nicovideo.jp

今回は、アパッショナータに関わったふぃりーさんをお呼びし、制作の裏話についてお話しました!

アパッショナータ関連記事はこちら:

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アパッショナータの制作お疲れさまでした!!

改めてお疲れ様でした!

割と変な形態での音源制作になったけど、なんとかうまくまとまってくれてよかったなって

最初ふぃりーさんにお声掛けしたのっていつだっけ

あれいつだっけ…何かでふわっとアレンジで声をかけると思うからって言う宣告?はされてたのは覚えてるけどそれがいつだったのかは覚えてないな…

なんかオフ会とかで声かけたような気がするね…。
前々からふぃりーさんとはそこそこ音楽の話してたのに、共作とかそういうのはやったことなくて、いつかやりたいなってずっと思ってたのよね

そうやったんかぁ…それなら形にできてよかった
しかも今回ちゃんと得手不得手を考えて役割分担できたし本当よかったなぁって思う

そう!ぼくは割といわゆるメドレーサウンドというか、シンセガンガン使うタイプのアレンジがあまり得意じゃなくて…
今回はサウンド面でも"""ニコニコメドレー"""の雰囲気も出したかったから、そういうのならふぃりーさんが一番かな、と思ってお願いした感じですなぁ

実際思ってた以上のクオリティになってるって感想を貰えたし凄く嬉しかったよね

あとは細部…例えば流星群オマージュのリトバスとか俺にはできない部分のアドバイスキットカットさんに貰えてよりよくなったし本当このメンバーでよかったなぁって思ってる

そう!ぼくらって割と得意ジャンルが偏ってて、苦手なジャンルだと全然わからなくなっちゃうところがあるんだよね
そういうのを結構わかっている人として、キットカットおいしいさんをお呼びした感じですね

制作スタート

というわけで、こんな体制でスタートしたわけなんですが、ちょっと恥ずかしいけど構成とか企画概要とか最初に受け取ったときの印象とか聞いてもいい…?

作る側としての感想やけど、一曲長めでかつ程よい緩急があって凄く作りやすそうやなぁって…

実際アレンジしてて迷うことってのがほとんどなくスムーズに進んだからやってて楽しかったよ
あとは単純なクオリティ…っていっても一概には難しいけど正直知識の乏しい俺でも知っているような、いわば王道曲っていうのが多くてキャッチーだなぁってのが第一印象やったな

正直普段からニコニコそこまで見てないふぃりーさんとかぼくでも知ってるような選曲を目指したから、それは期待通りでありがたいな…!

ニコメドらしい構成というか、緩急というか、そういうのも結構大事にして構成もしたので、そこも伝わってくれて嬉しいですね

結構かなり序盤からアレンジしやすいっていう反応をもらってたけど、初めて聴いたときあたりからアレンジの雰囲気とかなんとなくイメージできてた?

そうやなぁ
大体最初イメージしてた通りで改めてになるけどやりやすかったよ

後半

確かふぃりーさんが提示してくれたアレンジ案からガラッと変えたのって、紅蓮の弓矢とマクロスFのところとかだっけ

特に変化があるとすればその辺かなぁ
これに関しては思い入れのあるけーとくさんから是非説明してもらいたい

そうね いきなり後半の話から入るんですが、リトバスを流星群っぽくアレンジしているだけじゃなく、そこからの展開もほぼ流星群と同じにしてるんだよね

だから製作者サイドでは流星群パートって読んでるんだよね
で、紅蓮の弓矢は流星群でいうとネイティブフェイスにあたるところなんだけど、ネイティブフェイスのアレンジとはかなり異なる雰囲気だったので、修正をお願いした感じですね

で、聴いていただければ分かる通り、マクロスパートのライオンも最初は落ち着く感じで始まるアレンジを提示してもらいました
こちらはマクロスFの24話のアレンジをなるべく汲み取ってほしかったので、勢いを持続させる感じでのアレンジの修正をお願いしましたね

これは製作途中にも話してたけどこう各々のパートの目的がしっかりしてて修正しやすかったのは物凄くやりやすかったし作り終えた後に納得できたのは今回の作品での大きな成功ポイントやと思うんよな
あくまで編曲してる側の話ではあるんやけど

特にバラード以降のアレンジのイメージってほぼ自分の中で固まった状態でお渡ししてるので、こちらもかなり修正のお願いがしやすかったところはあるよね

「これはなんかイメージと違うけど具体的にはよくわからない」とかそういうのってなかったはずだし
割と固まってるはずの自分の中でのイメージのアレンジを超えてきたからこそ、ふぃりーさんのアレンジはすごかったんだよなぁ

嬉しい限りやな…
今回のアレンジの目標、目的を遂行できたし、そのうえで自分の好きなサウンドにできたし今回参加させてもらって本当よかった

個人的には、制作中何回か言ったんだけど、ぼなぺてぃーとSのアレンジと青空のラプソディ&はやくそれになりたいのアレンジがかなり鳥肌モノで…

ぼなぺてぃーとS、裏のサイドで鳴ってる8分のフレーズが本当にあの頃夢見ていたしもサウンドそっくりで、アレンジの良さとかこれをほとんど指示せずに作ってくれるふぃりーさんのありがたさとかそのへんでクソデカ感情になって泣いちゃったんだよね(早口オタク)

元々サウンドを研究するのが好きで慣れてたから、今回しもさんのサウンド…厳密には流星群の良さってどこにあるのか、らしさっていうのはどこにあるのかを聞き分けて今回の作品に反映させることができたんよな
ちなみに俺も同様の理由で凄く好きなパートやな…

そう…なのよ…
ふぃりーさんそもそも最初に流星群パートのアレンジ提示してくれたとき、もっと流星群に寄せてくれてたんだよね 結局全体のバランスを考えてふぃりーさんっぽさを足してもらったけど、この時点でかなり分かり手感があってすごかった…

ニコメドオタク、流星群サウンド全員好きでしょ…

世代によってまちまちやろうけど、少なくとも自分らと近い世代の人は同じ感動覚えてもらえたんじゃないかなぁって思ってる

で、青空のラプソディのラプソディとはやくそれになりたいは流星群でいうとYATTAに相当するパートなんだけど、実は個人的に流星群で一番好きな曲がYATTAなんだよね。
今回はこのへんのモチーフが流星群だということは伝えてるけど、構成でこれがこれに相当する…みたいなのは伝えずに制作をお願いしたんだよね。だから、このパートのアレンジどうなるのかってかなり期待と不安があった
届いた音源を聞いてみると、YATTAのニュアンスを残しつつも、ふぃりーさんっぽい解釈を入れてめちゃくちゃ良いアレンジを出してきてくれたのが本当に凄いって思った

(YATTAが一番好きだということについて)今初めて聞いて驚いたなぁ
多分今アレンジしたらまた別のができたと思う

それはもうこっそり作って聞かせて()
全体を通してあそこだけドラムンベースのドラムパターンになってると思うんだけど、なんか狙ってたりするの?

んと、あれは単に手癖で…俺のメドレーのキックドラムのパターンってほとんどがそのリズムか4つ打ちなんよな
正確にはファンキービートっていうんやけどメドレー作者の2÷すさんはこのリズムをゆったりした雰囲気にするのに多様してて、それを聞いてきたから俺は盛り上げるなら4つ打ち、そうじゃないならファンキービートにしてるっていう
それでここの2曲は構成的に落ち着き気味の少しエモさを感じる場面になるのかなって思って今回このリズムにしたんよな

2÷すさん確かにそのイメージある!

もっというとここに関してはメロディ、サブメロディ、ベース、コード……というかほぼすべての音は2÷すさんリスペクトなんよな
だからどうしたって話ではあるけど…

それは初耳だ…なるほどなぁ

アレンジの予想を超えてくるという話については、俺もけーとくさんに対して全く同じことを思ってて、目的がしっかりしててかつアレンジする人だからこそ真価を遺憾なく発揮できたからこそやろうけどもバラード、正確には少年時代~カサブタまでの構成とアレンジっていうのが物凄く雰囲気を感じ取れるものになってて何回も聞いて感動してたんよな

バラードは一番大事にしたのが「懐古」のふんわりした雰囲気だったので、それ感じてくれたのは本当に嬉しいな
虹のむこうに〜少年期に関しては、90年代〜ゼロ年代っぽいポップスのアレンジを目標にしていた

再現率高くてかなり驚いたもんな…
サウンドだけでここまで雰囲気作れるんやなぁって

これに関してはふぃりーさんやキットカットさんにもいろいろ意見もらえたのできれいにできたところは大きいよね…。
少年時代のアレンジについて、聴いてほしいことがあるんですけど、メドレーのバラードゾーンってメロディのリードが高音に寄りがちじゃない???

きらびやかにしたくてそうなる傾向はあると思うなぁ確かに

でも、ある種の「低音域の温かいエモさ」みたいなのもあると思うんですよね!!!
今回あえてバスーンっていう木管楽器を使ったんだけど、これはそういうのもいいでしょ??って言いたかったみたいな意図がある

なるほど
今回それは思ったなぁ…独特のぬくもりっていうのがあったから

郷愁には欠かせない要素だと思う>ぬくもり
そんなバラードの後は一転して、メタルとかハードロックを意識した激しいサウンドで現実に引き戻したかったみたいな感じですね

特にHopes and Dreamsの夢からぶわーっと覚める感じのアレンジはよくできてるなぁって

あそこはストーリーの転換点ではあるし、あの曲だけ昔の曲ではないので、違和感出ないように原曲に忠実に、かつカサブタへとうまく繋がるようにアレンジしたなぁ
総じていろんなものが伝わるパートになったんじゃないかと思う!!

前半

こんなふうに、後半は結構アレンジ考えながら構成してたんだけど、一方で前半ってあんまりイメージないままふぃりーさんにおまかせしちゃったんだよね
大丈夫でしたか(今更)

大分悩んだしなんなら結構最後までいじってたなぁ
特にコネクトの部分とか(盛り上がり的に)どれくらいの雰囲気にするのがいいのかなぁって…例えばキックを抜いたりリズムを変えたり色々試したっていう
結果的に勢いをそのままにするための4つ打ちかつ落ち着きを表現するために音を減らしてきらびやかなピアノを入れたらなんとかしっくりきたからこれにしたんよな

やっぱりそうだよね…。(普通に反省)
結局構造的にはざっくり16小節ごとに緩と急を繰り返す感じの構造になって、わかりやすいながらも飽きの来ないアレンジになってて、すごくいいなって
コネクトのピアノも確か結構最後のほうに入れてもらったんだけど、次への期待を感じさせる明るい感じがとっても合ってていいなって思った

そう言ってもらえてなにより…

ってかこのへんみたいに、リズム変えないのにウワモノのフレーズで雰囲気制御するの本当に上手いよね…尊敬

合作パート

今回アレンジ作業で一番楽しかったと思ってるのはdream solisterとthe girls are alrightなんだよね
ここが一番ガッツリ音源共同制作してるパート

ここは特に合作感があって楽しかったなぁ
時間かけて相談しあって音色とかアレンジとか吟味してミックスも調整したり…

そうそう!10回ぐらい音源投げあったっけ
最初はふぃりーさんからメロディとベースだけもらったんだっけな、それにぼくがピアノを入れて…

恐らく一番仮音源から変化した場所やな
各々のパート(トラック)を順番に決めてって構成したっていう

結局ふぃりーさんがメロディのシンセとベース、FX関係を担当して、ぼくがピアノとヴァイオリンとストリングスとグロッケンを担当する感じでできあがった
投げられてくる音源にインスピレーションを受けて、それに応えるようにアレンジしていくのがめちゃ楽しかった

難しいとは思うけど他の人が同じ形式で作ったときにどうなるか聞いてみたいからみんなにも是非やってもらいたいな…

わかる なかなかこの形式は聞かないもんな…
他にもいくつか合作したパートはあるけど、割とぼくのアレンジにメロディをつけてもらうタイプのが多かったよね
メロディの打ち込みが下手なもので……

シンセは難しいからなぁ…仕方ない
でも再三ではあるけどこういう役割分担あってこそできたものやから大成功やろうし良かったと思う

他にもミックス下手でかなりお手を煩わせてしまったりね…
それでも役割分担しっかりできたからこそうまくいった部分は大きいし、この制作体制で本当によかった
あ、そういやHelloの部分はベースとドラムとFXがふぃりーさん担当で他の楽器は僕が担当だったりしますね

ベースはしてないな…ドラムとFX系だけやな

あ、そうか
あの状態でドラムとFXだけ入れてあんなにかっこよくするなんてさすふぃりだなぁと思った

素直に嬉しい

最後に

というわけで、今回は合作に協力&対談していただきありがとうございました! 最後に一言お願いしてもいいですか!

この音気になる!とかあったら一報お願いします、作り方教えるか配布するかなんかするんで!!

ニコニコ・アパッショナータ あとがき

こんにちは。Ketokuです。

この記事は、ニコニコアパッショナータのあとがき的な記事です。ぜひ動画をご視聴の上、記事をお読みください。(ネタバレはあまりないので、未視聴でも問題はないかと思いますが)

www.nicovideo.jp

今作は制作の過程で様々な工夫をしたため、主にそれを共有する目的であとがきを書きたいと思います。

続きを読む

ニコニコメドレー合作に参加する際に困ったときに読む記事

こんにちは。Ketokuです。

今回は、ニコニコメドレー関連の合作に「どうやって参加すればいいの?」という方向けに、レギュレーションなどの解説をしていきたいと思います。

参加する方法

たいていTwitterで募集がかかりますので、それに従って参加しましょう。だいたい下記のどれかになることが多いです。

  • 参加したいという旨のリプやDMを送る
  • 直接声をかけられる
  • 用意された参加フォームなどに記入して送る
  • いきなり音源を提出する

心構えとか

主催は滞りなく合作を進めるように尽力しています。主催も人間ですので、合作の進行が滞ると純粋にしんどいです。基本的に主催の指示に従い、スムーズに合作を進行できるようにしましょう。具体的には、以下のことを守っていきましょう。

  • 締切に遅れない
  • 連絡手段(DM、グループDM、Discordが多いです)を適宜チェックする
  • レギュレーションなど、書いてあることを守る

制作・提出の際に気をつけたいこと

ここでは駆け抜ける合作Finalのクラシック部門のレギュレーション・提出形式を例に挙げて、提出する際の注意点を見ていきたいと思います。

レギュレーション

まずは、レギュレーションを見てみましょう。

切り替え数  : 1パートの切り替え数を50以下とする。また、1分到達時点で切り替え数が24以下になるようにすること。
         1パート最低6曲以上採用すること。
長さ     : 1名義につき1分以上3分以下。BPM192固定の場合48小節以上144小節以下が目安。
         共作で参加する場合は各名義で個別に枠を取れる。
選曲     : 打ち込む人の自由。重複してもOK。ただし無音楽曲は禁止。効果音などをサンプリングして1曲とするのは禁止。
         選曲が大きく偏るのは特に制限はしないが自重すること。
         原曲を所持していないor見つけることが困難な曲、未公開の自作曲等はNG。(この曲見つからないんだけど?と聞かれた時紹介できるような選曲で)
重ね     : 複数の楽曲が同時に鳴っていると表記しなければいけないものはなし。
         ただしロングトーンが終わりきる前に次の曲に入るなどは表記上問題がなければOK。
1曲の長さ  : 1音のみの引用を禁じる。長くても8~12小節程度まで。
BPM     : 最初と最後は192(96), 140(70)のいずれかで固定。それ以外は変化させても構わないが次の条件を守ること
         ・10進数で400以下の整数であること。このことについて数理哲学的な議論は受け付けない。一般常識に基づくこと。
         ・BPMが変化する場合、BPMの変化タイミングなどを曲リストとは別に提出すること。
         ・BPMが変化する場合、切り替えタイミングは動画もしくは秒数(小数点以下3桁まで)で提出すること。
調      : 一般的な西洋音楽で使われる24の調のうちいずれか。
拍子     : つなぎ目は基本的に4拍子。それ以外は変拍子でも構わない。

このあたりは、合作の方針によるところが大きいです。ただし、調(キー)やBPMはだいたいどんな合作でも指定されているので、気をつけましょう。キーはC / Amみたいに書いてあることが多いですね(この場合はハ長調もしくはイ短調で制作しろ、ということを表す)。

ここをちゃんと守らないと、主催が大変な思いをします。参加する合作のレギュレーションにわからない用語がある場合、必ず調べておいてください。わからないまま突っ走るよりは、主催に聞くほうがマシなので聞いていきましょう。

提出形式

次に、提出形式について見ていきましょう。

仮音源
メロディ、コード、ベースのみを打ち込んだものをmp3で提出してください。マスタリングはしてもしなくても構いません。

本音源
ピークレベルは-6db程度にしてください。あくまでも目安なので、最悪、波形がピークにぶち当たっていなければそれで構いません。
全体の音圧を上げる目的でリミッター・マキシマイザー・コンプレッサー等の音圧系エフェクトは挿さないで下さい。
ぶつ切りを防ぐため、開始前と終了後に数秒程度の空白を空けていただけるとありがたいです。
サンプリング周波数44100hzは固定、ビットデプスは16bit以上、(24bitや32bitだと尚可)LRの2chでPCM形式(wav)か可逆形式の音声ファイルでの提出でお願いします。
尚、実際この規格だと提出出来ないって人がいれば相談に応じ例外も認めるので気軽にご相談下さい。

合作に音源を提出する際にどんなwavファイルを作ればよいかが書いてあります。(mp3は音質の劣化が起こるので提出する際には使わないように!)

こちらはレギュレーションとは違って、だいたいどの合作でも内容は同じです。よく出てくる用語について、解説していきます。

  • マスタリング: ざっくり言っちゃうと音圧上げのエフェクトを挿すこと(厳密には異なります)。マスター出力にコンプとかリミッター・マキシマイザーを挿すことを指します。トラックごとにコンプをかけるのはOKです。この作業はたいていマスタリング係が担当するので、音源提出者は気をつけてください。
  • ピークレベル: 提出音源の一番音量が大きいところの音量。0dB(デシベルと読みます)を超えると音割れしてマスタリング係が困るので、適度に音量を下げて提出しましょう。
  • サンプリング周波数: wavファイルとかのオプションで~Hzってなっているやつ。音声は波ですが、この波を時間方向にどれだけ分けて記録するかを示します。44100Hzだと波を1秒間に44100個に分けて記録します。
  • ビットデプス: wavファイルとかのオプションで~bitってなってるやつ。ビット深度とも。音声は波ですが、この波を音量の方向にどれだけ分けて記録するかを示します。

また、FL Studioはピークを超えても音割れしないようにデフォルトでマスターにリミッターがかかっているようです。外してから提出するようにしましょう。

曲リスト

曲リストの提出を求められることがあります。

動画

動画の提出が必要なこともあります。

大抵mp4(H264)で1280×720、30fpsなどでの提出を要求されると思います。mp4で提出する必要がある場合、aviutlをお使いの方はx264guiExを導入すると便利です。

提出方法

大抵GoogleドライブやDropboxなどのクラウドやaxfcやGigafile便などのアップローダーを使用してデータを提出することになります。

ほとんどのクラウドにはアップロードしたファイルを共有する機能があります。ファイルのメニューから「共有」を選び、「リンクの共有」「リンクのコピー」などを選ぶことで、そのリンクを知っている人がデータにアクセスすることができるようになります。

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左:Dropboxでの共有画面、右:Googleドライブでの共有画面。Googleドライブでの共有オプションは「リンクを知っている人全員」「閲覧者」がオススメ

アップローダーを使用する場合は、パスワード付きでアップロードしてからリンクとパスワードを主催者に知らせるようにしましょう。

ニコメド総選挙2020 集計結果

こんにちは、Ketokuです。

先日行ったニコメド総選挙2020の集計が完了しましたので、結果をお知らせします!

ketoku.hatenablog.com

投票者数:89人 投票数:831票

集計結果(2票以上)

順位 票数 作品名
1 30 ニコニコ動画流星群
2 23 七色のニコニコ動画
3 20 組曲『ニコニコ動画』
3 20 ごっちゃに!
5 19 ニコってる?!
6 17 ニコニコ動画物語.wav
7 16 ニコニコ動画十年祭
8 15 ニコニコ動画摩天楼
8 15 otoMAD-synthesis.mid
8 15 NICO VIVACE
11 14 ニコニコ動画混沌自由奏
11 14 NICO CANTABILE
13 13 N+EVER!!
14 12 ニコニコ動画CMY
15 11 nicotune vol.1 -Fall to or from Spring-
16 10 ニコニコ動画X(クロス)
16 10 ニコニコ10周年記念に色々な曲を繋げてみた
16 10 765×346 MEDLEY COLL@BORATION
19 9 駆け抜けるアニソンメドレーⅤ
19 9 Nico Start!
21 8 駆け抜けるアニソンメドレーⅣ
22 7 めちゃニコ
22 7 ぼくらのニコニコがいちばんだ
22 7 ニコニコ動画宝島
22 7 ニコニコ動画紀行録
26 6 駆け抜けるメドレーコラボレーション
26 6 ミクミク動画葱祭
26 6 うらのうら音楽祭
29 5 色々な曲を繋いでメドレーにした
29 5 駆け抜けるメドレーコラボレーションⅣ COURSE:RED
29 5 ニコニコ動画難民祭
29 5 ニコニコ動画のアチコチ
29 5 ニコニコンピレーション2013
29 5 ドキドキ☆すぷらっしゅR
29 5 NicoNico_Blowjob
29 5
37 4 夜風と微熱
37 4 最近好きな曲を繋げてメドレーにしてみた
37 4 艦隊これくしょん ~二周年の航跡~
37 4 雨続き
37 4 ニコをみるもの #NICOGAZER
37 4 ニコニコ動画中毒の方へ贈る一曲
37 4 ニコニコ動画十年紀 -NICONICO MEDLEY CHRONICLE-
37 4 ニコニコ動画のアチコチ2
37 4 ニコニコ動画『裏組曲
37 4 ニコニコギガントゼイニー Extend Edition
37 4 NICONICO RELATION
37 4 MILLION LIVE×LIFE×LINE!!!
37 4 Medley1764
37 4 HYPER_FAVOTUNE_REMIX
51 3 平成ヒットチャート!
51 3 駆け抜けるメドレーコラボレーションⅣ COURSE:BLUE
51 3 駆け抜けるメドレーコラボレーションⅢ White
51 3 駆け抜けるメドレーコラボレーションFINAL 木星
51 3 駆け抜けるあいうえおメドレー
51 3 ミリしら!
51 3 ニコぽい
51 3 ニコニコ動画大合奏 〜Smile videO brotherS!〜
51 3 ニコニコ動画千載一遇
51 3 ニコニコ動画StarlightFestival
51 3 ニコニコメドレー的な何か、夏休み。
51 3 ニコニコメドレー的な何か、その4。
51 3 ニコニコメドレー的な何か、その3。
51 3 ニコニコドリル
51 3 ニコニコエナジー
51 3 コラボレーション★ストーリー
51 3 Take it niconico!!!
51 3 SUPER MARIO CEREMONY -The 30th Anniversary Medley-
51 3 niconico(く)みきょく
51 3 niconico refrain. vol.1
51 3 NICONICO DIVERS
51 3 Nico☆Night Ride
51 3 Nico Nico Dream World
51 3 My Favorite Vocaloid Song Medley
51 3 Favo s0unds
51 3 Constellation*
51 3 .(ピリオド)
78 2 味噌煮込み窓か
78 2 平成の音MAD10選を告知しないメドレー
78 2 通りすがりのメドレーだ覚えておけ
78 2 組曲『ニコニコ動画』
78 2 組曲「懐古」
78 2 星のカービィ組曲「THE MEDLEY OF KIRBY SSDX」
78 2 吹き抜けるメドレーコネクション
78 2 神曲メドレー『二次元』
78 2 niconico(く)みきょく
78 2 次はどんなニコニコに出会えるのかな
78 2 咲合作 ―合作って楽しいよね!―
78 2 駆け抜けるメドレーコラボレーションⅣ
78 2 駆け抜けるメドレーコラボレーションⅢ Black
78 2 駆け抜けるメドレーコラボレーションFINAL 冥王星
78 2 駆け抜けるメドレーコラボレーションFINAL
78 2 駆け抜けるアニソンメドレー
78 2 京アニメドレー『プレイ』
78 2 リズム天国GIGA MIX
78 2 ぼくらのニコニコはこれからだ!
78 2 ニコパーク
78 2 ニコニコ動画旅絵巻
78 2 ニコニコ動画裏難民祭
78 2 ニコニコ動画文化祭
78 2 ニコニコ動画超決戦!!
78 2 ニコニコ原曲メドレー合作
78 2 ニコニコ加速メドレー
78 2 ニコニコメドレー的な何か。
78 2 ニコニコメドレーEXウルトラスーパーミラクルエグゼクティブHYPER MIX(β)
78 2 ニコニコメドレー『KING of niconico
78 2 ニコニコとはやっぱり関係ないかもメドレー
78 2 ニコニコイレギュラー
78 2 ニコニコ50秒メドレー
78 2 ニコニコ100
78 2 ニコニコ☆すぷらっしゅ
78 2 ダンスとロボットのダンス煮(三人前)
78 2 キチガイ動画充電録
78 2 キチガイレコード戰慄のメドレー
78 2 おれとく!!
78 2 The Medley of Amusing Desert
78 2 OTOMAD's 6
78 2 Niconico☆Moonlight
78 2 Niconico Sprint
78 2 NICONICO SLOWMOTION
78 2 NICONICO ROTATION
78 2 NICONICO IMAGINATION
78 2 NICONICO ALTERNATION
78 2 NicoNico Music Cube
78 2 Nico Sweets!
78 2 NICO NICO smALLSTARS!! 2
78 2 N's MIX
78 2 Key Medley
78 2 Enj❤y
78 2 CINDERELLA GIRLS ST@RLIGHT SHINING MEDLEY!!
78 2 .edley

メドレー好きはニコメドのどの要素が好きか調べてみた

こんにちは!Ketokuです。 先日、以下のようなツイートをしました。

僕自身、オフ会や通話などでいろんなメドレー好きの人と話しましたが、メドレーの「ここすきポイント」がイマイチ共有できてないなぁと感じることがちょくちょくありました。

そこで、今回はメドレーのどんな要素が好きで、どのメドレーが良いと感じるかを48人の方にアンケートしました。そして、実際はどのようになっているのかを確認してみました。また、自由記述欄でのコメントも軽くまとめていきます。

好きな要素は?

好きな要素についての設問の回答は、以下のようになりました。全体的な構成、繋ぎ・重ねが半分以上を占める結果となりました。個人的には割と予想通りの結果です。

f:id:ketoku:20200807141509p:plain

そして、思ったよりもアレンジ好きが少ないのも特徴的だといえそうです。個人的には、組曲が初めて聞いたシンセ系の音楽であり、衝撃を持って受け止めたので、驚きの結果となりました。

また、オールスター好きが少ないのも特徴的だといえそうです。ニコニコメドレーの定義の話は現在でもよく出てきますが、この分布を見る限りではニコニコ関係曲に限定しない定義のほうが受け入れられやすいのだろうと感じます。

そして、コンセプトを重視する人はもう少しいるような気がします。選択肢に入れておけばもっと選ぶ人が増えそうなので、僕のアンケートの作成ミスですね…。

好きなメドレーは?

結果はこのようになりました。

f:id:ketoku:20200811230345p:plain

流星群、ニコってる、駆け抜けるアニソンメドレーシリーズなどが多く挙げられています。単純な投票数だけで見ると、やはり再生数が多い作品が中心のラインナップとなっているものの、投票先がかなりバラけているところが特徴的ではないでしょうか。古典的名作から近年の作品に至るまで、様々な作品が挙げられていますね。

特に、中毒・組曲・物語が挙げられている数がゼロというところを興味深く感じます。Twitterでの反応を見る限り、どちらかといえば七色が投稿された以降にメドレーを聞き始めた人が多いように感じるため、このような結果になったのでしょうか。

ちなみに、作者別のグラフはこのようになりました。やはりしもさん・麻痺さん・成り行きの人さんが強いように感じられますね。

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どのメドレーのどの要素が好きか

上記2つの質問を合わせて集計してみました。

見事にバラバラになったので集計は避けておきます。本来はこれが見たかったんですけどね…。

コメントなど

選曲について

「万人受けよりも作者の好みを重視したい」「作者が楽しんで作ってる感が好き」「楽曲への愛などを感じるメドレーが好き」など、作者の好みにフォーカスしたいという意見がちょくちょく見られました。これは、オールスター好きが少ないこととも関係がありそうですね。

構成について

テーマ性やストーリー性を重視する方が一定数いたのと、「飽きの来なさ」「流れのきれいさ」に言及している方がいました。このあたりは人にもよるところなので、難しい部分ではありますね。

アレンジについて

飽きのこないアレンジ疾走感に言及している方が見られました。音圧や「踊れるかどうか」など、具体的な部分に言及している方がいないのが少し意外でした。

まとめ

やや有名作品/再生数の多い作品に偏ってる部分は見られたものの、かなりバラツキの多い結果になりました。みんなにウケる作品作りの難しさが伺い知れますね。

大衆ウケ(メドレー好きウケ)を目指した作品作りを行う際には、参考にしていただければと思います。

設問2で挙げられていたメドレー

設問2では多様な作品が挙げられていたので、リストとして共有しておきます。

ニコニコメドレー総選挙2020 開催のおしらせ

こんにちは、Ketokuです。

先日、ネット超会議2020夏が2020/8/9(日)から1週間開催されることが決まりました。

chokaigi.jp

そこで、ニコメド記事投稿祭同様、ネット超会議を盛り上げようという意図から、「ニコニコメドレー総選挙2020」を開催します!

ニコニコメドレー総選挙2020とは?

メドレー好きの中で、一番人気のある作品を決めちゃおうぜ、という企画です! アンケートによる投票を行い、集計することでランキングを作成します。そして、結果を生放送で発表します。

この結果はわかりやすいところにまとめ、初心者がメドレーを聞く導線にもなればと考えています。

投票

投票リンクはこちら!10作品まで投票可です! docs.google.com

投票締切は2020/8/12(水)とさせていただきます。

※投票対象は、原曲メドレー、ジャンルメドレーなどを含めた公開済みのすべての作品です。
※一人一回のみの投票をお願いします。
※投票にはGoogleアカウントでのログインを必須としていますが、メールアドレス等は収集されません。
※同じメドレーに複数回投票するのはおやめください。

結果発表

結果は2020/8/15(土) 14:00より、ニコニコ生放送で発表します!

MC:Ketoku、toこんぶ

集計結果

ketoku.hatenablog.com

50th Memorial Songs -The BEMANI History-とかいう凄いメドレーを聞いてもらうための記事【ニコメド記事投稿祭】

こんにちは!Ketokuです。

ニコメド記事投稿祭8日目ですね。

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以前からメドクラに聞いてほしいメドレーがあったのですが、だいぶ解説入れないと凄さがわかりにくい作品だったので困っていました。今回はちょうどよいタイミングだと思い、解説記事を書いてみたいと思います。

ってことで、「50th Memorial Songs -The BEMANI Historyをご紹介していきます。

どんなメドレー?

2019年、KONAMIは50周年を迎えました。それを記念して、BEMANI SOUND TEAM(要は公式)により4つのメドレーがリリースされました。

  • 50th Memorial Songs -Beginning Story-
  • 50th Memorial Songs -二人の時 ~under the cherry blossoms~-
  • 50th Memorial Songs -Flagship medley-
  • 50th Memorial Songs -The BEMANI History

これらのメドレーは以下のゲームでプレイ・視聴することができます。気になった方は、ぜひお金を入れてみてください。

本メドレーはBEMANIシリーズの名曲をメドレー形式にしてプレイできるようにしたものです。おそらくメモリアルなので古めの曲がほとんどになっています。

手がけたのは、DJ TOTTO。幅広い作風が魅力的なコンポーザーです。過去にはX-DENという皆伝をモチーフにしたメドレーも手がけています。

前提条件

音ゲー曲としてリリースするにあたって、いくつかの条件が設定されています。それを見ていきましょう。

編曲

先程の収録機種の表をもう一度見てみましょう。

これらの機種の中でも、下の5機種はキー音ありの機種になっています。

一般的な音ゲーではボタンを押すとタンバリンとか太鼓みたいな音が鳴りますが、キー音ありの機種では音を自由に設定することができます。イメージがつかない方は、凛として咲く花の如くのキー音なしの動画を聞いてみてください。

www.nicovideo.jp

この中で、IIDXとpop'nはいろんな楽器の音がキー音としてアサインされていますが、ギタドラノスタルジアではモチーフの楽器以外は基本アサインされません

言うならば、ゲーム的にはモチーフになった楽器の音がある程度含まれている必要があります。例えば、ピアノが入っているのはサビだけ…みたいなのはゲームとして成り立たないので、基本的にその楽器の音を常時入れる必要があるわけです。ついでに、プレイして楽しいパートであることも必要です。

さらに、DANCERUSHやDDRにも収録されるため、ある程度踊れる編曲にする必要もあります。

つまり、編曲だけで以下の制約がかかります。

  • ギター、ベース、ドラム、ピアノを基本常時含んでいる
  • ある程度踊れるアレンジである

なお、実際のところは機種によってミックスを変えたり音色を変えることはしているようです。

構成

音ゲー曲の尺は基本2分程度で、そこにBEMANIの名曲を詰め込まなければなりません。

本メドレーでは以下の17曲(うち2つがサウンドロゴ)が繋げられています。1曲あたりの平均の長さは7.5秒程度で、駆け抜けるアニソンメドレーでは5.7秒程度だと考えるとなかなかの密度であるといえると思います。

  • e-motion
  • カモミール・バスルーム
  • Tangerine Stream
  • Homesick Pt.2&3
  • KONAMIサウンドロゴ
  • PARANOiA
  • TRIP MACHINE
  • SP-TRIP MACHINE~JUNGLE MIX~
  • IMPLANTATION
  • 大見解
  • サンプリングボイス「Get on the dance floor」
  • One More Lovely
  • murmur twins
  • The Least 100sec
  • I REALLY WANT TO HURT YOU
  • ABSOLUTE
  • Cutie pie

見て分かる通り、一般的に有名な曲はほとんどないので曲名をつけた動画を作ってみました。

www.nicovideo.jp

個々のパート解説

ここからは個々のパートの説明をしていきます。

序盤

e-motionスタート。おそらく20, Novemberが諸々の問題で使えなかったのでこの曲をメインとして使っているように感じます。

そしてカモミール・バスルームのイントロを上モノ的に挟んでTangerine Streamのイントロへ。途中にHomesick Pt.2&3を挟みながら、後で来るドロップ地帯をつなぐように徐々に盛り上がっていきます。

そしてKONAMIサウンドロゴが入ってドロップ地帯へ。

ドロップ地帯前半

DDRの曲3曲重ね。そもそもニコメド以外で重ねって見かけないような…。ほとんどが声ネタで占められているためカオスな感じにはあまりなっていません。

アレンジにも注目してほしいところです。こういったアレンジでは普通生楽器を入れませんが、上の編曲の制限があるためギターリフとピアノの上モノを入れています

ドロップ地帯後半

ここは2曲重ねです。IMPLANATIONはボーカル、大見解はギターリフです。時折前半の声ネタも入ってるような…?

そしてサンプリングボイス「Get on the dance floor」を挟み、ブレイクに入ります。

ブレイク

One More Lovelymurmur twinsThe Least 100secと3曲繋がっていきます。この繋ぎの滑らかさ「曲名を言われたらどこ使ってるかわかるような」使い方は凄いと思いませんか?

ラスト

ブレイクから盛り上がり、I REALLY WANT TO HURT YOUが来ます。ポップン成分が薄かったので、I REALLY WANT TO HURT YOUを大きめに取り上げたのかな?裏でしれっとe-motionも重なっています(ピアノで演奏されています)。

その後、ABSOLUTEを繋げて、途中でCutie pieを割り込ませます。このへんの繋ぎは本当に凄い。

そして、1曲目でもあるe-motionでフィニッシュです。

おわりに

メドレーとしての構成の凄さ、編曲の妙さが少しでも伝わったら幸いです。