このタイミングであえて個人的ニコメドの作り方を紹介してみる。【第2回ニコメド記事投稿祭】
こんにちは、Ketokuです。
第2回ニコメド記事投稿祭を自ら開催したのはいいのですが、自分で書くネタがないことに告知してから気づきました…。
いろいろ頭をひねってみましたがなかなかアイデアが出てこないので、ここは原点に戻って個人的ニコメドの作り方を書いてみようと思います。
前提条件
- コンセプト重視、全体構成重視の作風です。
- 良い繋ぎと良い重ねがいまいちよくわかっていません(言語化できていません)。
1. 着想
まずは作りはじめのきっかけからです。
最近はコンセプト重視の作風で作っているので、大抵コンセプトから手をつけます。
ただし、毎回すんなりコンセプトが浮かんでそこから全体構成が決まるというわけではありません。使いたい曲だったりやりたい演出だったり、そういったものを日頃から集めておき、それ全部をまとめられるようなコンセプトを考えることも多いです。
アパッショナータの場合だと、「ニコメドっていう媒体の面白さを追求する」みたいなコンセプトですが、最初からバシッと決まっていたわけではありませんでした。最初はバラードゾーンだったり流星群ゾーンであったり、そういうやりたいことがいくつかあったので、それをうまくまとめたコンセプトを考えた結果、こんな感じになったというわけですね。
2. 選曲
コンセプトが固まったら、選曲リストを作成します。選曲リストを作らずに制作する方も多いと思いますが、個人的には選曲リスト制作は必須の作業です。理由としては、構成をコンセプトに沿わせる必要があるのと、あんまりみんなが知っているような曲を聞いているわけではないため、パッと繋ぎを思いつかないことが挙げられます。
選曲の際に注意することは、下の3つでしょうか?
1. コンセプトに沿っているか
言わずもがなですね。どうしても入れたい(入れる必要があったり、個人的な趣味だったり)場合は、コンセプトを微調整したり構成を微調整して整合性を持たせていきます。
2. 知名度
基本的にニコメドという媒体が好きでメドレーを作っているので、製作中のニコメドの魅力が伝わるような選曲を意識します。知らない曲と知らない曲繋いで「良い繋ぎなのかな?」とか思われるのは嫌ですね。ただし、後述しますがニヤリとできる選曲も大事にしていきたいと思っていますので、知名度が高い曲で統一するわけではありません。
3. 曲の持つ文脈
音楽的な特徴だけでなく、その曲の持つ背景の特徴を活かしてあげることで作品としての深みが出ると思っているので、コンセプトによりけりではありますが文脈はしっかりリサーチします。
3. 全体構成
選曲ができたら全体構成を作っていきます。
基本的にはコンセプトを体現するような全体構成を意識していきます。例えばアパッショナータだと前半後半でガッツリ分け、前半は普通のメドレーっぽく、後半はニコメドという媒体の面白さを追求するように設計しています。このギャップがあることで、コンセプトを鮮明に浮かび上がるのではないか、という意図がありますね。
4. ブロック作成、配置
具体的に曲を配置していくときはブロックごとに作っていきます。3~10曲ぐらいの曲を繋いでブロックを作り、それを繋げることで全体構成とします。
ブロックの構成もだいたいパターンがあります。A-B-サビであったり、1始まり-4始まり-6m始まりであったり。
メドレーの良い構成/悪い構成なんて後天的に獲得されたものでしかないので、今まで投稿された有名所のニコメドを聞いて先人が作り上げてきた「多数の人が自然だと思うようになってしまった展開」をガッツリ参考にします。無からブロックを作れるようなセンスはありませんね…。
ブロックにおいては抑揚を大事にして曲を配置していくのですが、その際の抑揚として意識するものは以下のようなものが挙げられます。
1. コード進行
ブロックはコード進行を軸に考えることが多いです。4拍ごとに切り替わるコード進行と2拍ごとに切り替わるコード進行をどう織り交ぜるか、どういうコード進行を混ぜたら勢いが出るか、などをコード進行ベースで考えながら作ります。その関係で、リハーモナイズ(コード改変)は他の方より多くなっているかと思います。
2. 曲の背景・知名度
「ここでこの歌詞を映えさせたいなぁ」とか「この曲のこういうバックグラウンドをうまく強調したいなぁ」などと考え、それを実現できるように曲を配置します(難易度高め)。
カオス系PVとかを付ける場合、動画のことを考えながら組むのが必須レベルです。
また、ずっと知名度が高い曲を繋げてもいいのですが、アンセムと若干隠れた名曲を織り交ぜると面白いと思っています。基本的にサビのみでメドレーを作りますが、あえて「ここ美味しいよね」って言われる部分を採用したり(アパッショナータのクワガタにチョップ(ryとか)。
3. メロディの音域
基本的にはメロディの音域が高いほど勢いが出やすいです。ブロック中の抑揚に合わせてメロディの音域を調整します。
4. アウフタクト(弱起)
アウフタクトとは小節前から始まっているメロディの部分のことです。前の曲のメロディと極力被らないように、うまく繋がるように組んでいきます。
逆に、あんまり原曲キーとかは意識しないことが多いです。
このように、構成するときにリハモや抑揚も一緒に考えていく必要があるため、原曲を並べて構成を作るようなことはできません。そのため、簡易的に耳コピして打ち込みながら構成を考えていきます。そしてこれが耳コピミス頻発の原因でもあります
上に挙げたように、私のメドレー制作は常に縛りとの戦いです。そのため、ブロック製作中は、大抵「次に繋げる曲がない」という状態が頻発するので、それを解決するようにブロックを組み替えて修正していきます。その過程でコンセプトや全体構成が崩れることもあるため、そこでも微調整が必要ですね。新しい曲を探してこれるようなコンセプトならいいのですが…。
ここが一番長く大変なところですが、諦めずに頑張ることが必要です。このへんをうまく自動化できたらなぁ…
4. アレンジ
たまに構成意図からアレンジを指定されるときがありますが(アパのバラードとか)、基本的には自分の好きな音を使ってアレンジします。
構成の抑揚や意図をちゃんと再現することさえ意識すればあとは好きにやっちゃって大丈夫なイメージですね(うまくアレンジできるとは言ってない)。
5. おわりに
だいたいのニコメドの制作方法を紹介しました。解説のために過程を分けて紹介しましたが、実際はすべては有機的に繋がっているため行き来しながら制作することが多いです。
なかなかこういう作り方をする人はいない気がしますが、制作の参考になれば幸いです。
第2回ニコメド記事投稿祭 まとめ
ニコメド記事投稿祭(2021/4/24~5/1)のまとめ記事です。
この企画はネット超会議2021に参加しています。
レギュなどはこちら↓ ketoku.hatenablog.com
総計 57 記事
カテゴリ別
制作関係
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- つばきブロッサム | まちいろ*らいぶらり / ゆーり
- メドレー制作日記 #1 - まるくのへや / まるく
- メドレー制作日記 #2 - まるくのへや / まるく
- メドレー制作日記#3 - まるくのへや / まるく
- #ニコメド記事投稿祭 ニコメドでいろいろ合成音声使ったので所感など - うぼ記 / ウボァー
- ウボ的雑なメドレーの構成の作り方 #ニコメド記事投稿祭 - うぼ記 / ウボァー
- 音楽知識無民がコンテンツメドレーを作った際の記録|shike|note / shike
- ☆那我们去买洗衣机吧☆ / 斎藤玲奈
- オリジナルメドレー音MAD合作におけるメドレーの「作り方」と「頼み方」 - えむくろの楽屋裏 / えむくろ
- 〝ニコニコメドレーの〟アレンジ/ミックス/マスタリングで26Kが気を付けていること【第2回 #ニコメド記事投稿祭】 - 幽棲 : [26K] / 26K
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- 「まとメドレー」を作るときに意識していること - 新しいキャラクターがあらわれた! / shinkyara
- 原曲を聴かずにメドレーで打ち込む方法:非日常的生活なブロマガ - ブロマガ / 黒産ワサビ
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インタビュー
制作後記
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期間外
第2回ニコメド記事投稿祭 開催のおしらせ
こんにちは!Ketokuです!
今年も昨年度に引き続き、例年行われていたニコニコ超会議の開催が中止となってしまいました。それと同時に、ネット超会議2021が2021/4/24(土)から1週間開催されることが決まりました。
そこで、ネット超会議を盛り上げようという意図から、「第2回ニコメド記事投稿祭」を開催します!
前回の投稿祭の記事一覧はこちら↓
イベント概要
概要
ニコメドに関する記事を投稿するイベントです。みなさんはブロマガ・ブログなどで記事を投稿してください。こちらでは記事一覧を作成します。
開催期間
2021/4/24(土)~2021/5/1(土)
参加方法
期間中にニコメドに関する記事・ブロマガ<\del>を投稿してください。(事前登録などは必要ありません)
2021/03/23追記:2021/10/7にブロマガのサービス終了が告知されたため、ブロマガでの投稿は非推奨です。noteなどの代替サービスをご利用ください
記事内容
メドレーに関することであれば何でもOKです。作り方、感想、雑学、オススメ、制作秘話、雑記事、etc...
注意事項
- 今回から動画での記事も投稿可能です!How toや対談などがあれば、ぜひ動画にしてみてください!
- 記事一覧を私のブログでまとめるので、リンクを送ってください。送ってくださらないとき、特にタイトルがに「ニコメド記事投稿祭」がない場合は一覧に載らない可能性があります。
- あまりにも関係ない記事は一覧に載せない可能性があります。予めご了承ください。
- Twitterで言及するときはよければ #ニコメド記事投稿祭 を使ってください。
2020年ニコメド10選 Ketoku選
こんにちは、Ketokuです。
毎年ニコニコメドレー10選をやっていたのは知っていたのですが、例年メドレーをあまり聞けておらず、参加できていませんでした。今年は自分史上初めてほぼ全てのメドレーに目を通せているので、個人的2020年のニコニコメドレー10選を選ばせていただきたいと思います。
ということで、この記事では、2020年のニコニコメドレーの10選と簡単な感想を書いていきたいと思います。
2020年ニコメド10選
ニコパーク / キットカットおいしい(合作)
とにかく抜群のアレンジが光る作品です。キットカットおいしいさんのカッチリしたサウンドが作品全体で楽しめます。シンセっぽいアレンジから生音っぽいアレンジまで、ごっちゃになった作風を「キットカットさんっぽいサウンド」という軸でまとめ上げ、統一感をもってるのがすごいところだと思います。選曲も最近の曲が過不足なく入っている印象なのが良いです。ここすきポイントは千本桜とチカ千花の重ねかな。千本桜のイントロ使うのは斬新ですよね。
動画も素晴らしいです。wowakaゾーン→ココロオドルを始めとして、全体的に見応えがあると感じました。
エンディングはあたらしい発想でおもしろいですよね。ここでは、曲単体ではなく、曲を取り巻く文化までもリスペクトされていると見受けました。こういった要素はニコニコメドレーならではなものだと思います。大切にしていきたいですよね。
NICO ANIMATO / はしゅぅ
ニコニコメドレーのことをよく研究してつくられた作品だと感じました。このメドレーの素晴らしさは、とにかく「期待をほぼ裏切らない構成」に尽きます。未だにちゃんと文章になっているのを見たことはありませんが、ニコニコメドレーには「こういう展開ならこういうのが来るはずだ」という暗黙知のようなものがあると感じています。処女作ながら、これをちゃんと理解して作られているのがすごいんですよね。今までのニコニコメドレーの文化をリスペクトし、演出として組み入れつつ、納得感のある作品に仕上がっています。
アレンジも使われている音自体はわりと薄めなのですが、しっかり原曲の特徴を出し、聞き心地の良いサウンドに仕上がってるのが好印象ですね。
処女作だとは感じられない余裕のある作風が印象的でした。これからもいい作品をお待ちしております。
にこめどです / まるく
原曲メドレーと打ち込みメドレーのハイブリッドはいくつか試みられていて、個人的に印象深いのはHYPER_FAVOTUNE_REMIX / キットカットおいしいですが、こちらもそれに劣らないインパクトがあるように感じています。ニコメドでは使いにくいメロディのない曲がたくさん聞けるのが嬉しい。原曲のメロディを使うことのメリットをうまく活かしていると感じます。
ミクロなネタの詰め合わせのような作風で結構飽きずに聞けますね。全体構成については統一感があるのかはちょっと怪しいので、メドレーの完成度という視点ではそこまで…なのかもしれませんが、面白いのでヨシという感じ。
Twitterなんかでバズりそうです。MADドラえもんでおなじみのFranz K Endoさんみたいな。
Niconico Starry Night / ポテたん
原曲メドレーは今まであまり聞いてこなかったのですが、このメドレーはところどころおもしろい仕掛けがあって楽しく聴くことができました。
特に風花雪月重ねや星野源ラッシュなどはインパクトが強く、この作品がどんなメドレーかを思い出すキーワードのようなパートになっています。でもインパクト一本勝負な作品ではなく、前前前世とサマータイムレコードの重ねのような質の高いパートをちゃんと組み込むことで、繰り返し視聴に耐える作品になっていると感じます。聞き心地もしっかりいいですしね。
サムネや動画もしっかり作られていて、伸びる条件がかなり揃ったメドレーだと思うので、もっと伸びてほしいですね。
たなばた / nicaria
非常にモダンなつくりになっているメドレーだと感じました。テンポも変わればアレンジもガンガン変わる、ありえない展開の連続が不思議と心地よい作品です。
NICO ANIMATOと同じく、こちらも期待は裏切らない作品に仕上がっているところがポイントだと思います。ただ、上述したANIMATOとは違う点があり、それは必ずしも「ニコニコメドレー的な構成」に乗っかっていないということですね。そういう意味ではやや人を選ぶ面のある作品かもしれないですね。
ここすきポイントはSHINY DAYS。ここすき1選に選んだので、詳細については後述します。
ニコニコ・アパッショナータ / Ketoku(合作)
自作品を推していきます。
自分の担当箇所はさておき、他の制作者の担当箇所に着目すると、各々の作風がうまく噛み合った作品だと感じました。ふぃりーさんのアレンジは、ニコニコメドレーらしさと楽しさをうまく演出しています。また、動画面では、ユーザー情報非公開さんやえむくろさんのオールスター感、まるくさんのエモーショナルな作風が噛み合い、楽しい作品になっています。各々の制作者がこだわってくれた細かいポイントがたくさんあるのも良いですね。当たり前のように好みどストライクの作品なのですが、あえてここすきポイントを挙げるなら、ぼなぺてぃーと♡Sの裏で鳴っている8分の対旋律がたまりません。
他にもたくさんの方々にご協力いただき、素晴らしい作品にすることができました。本当にありがとうございました。
ここすき1選
たなばた / nicariaのSHINY DAYSを挙げさせていただきます。作者視点で見ると、SHINY DAYSはミドルテンポで2拍切り替えの1始まりのコード進行であり、やや使いにくい曲です。ミドルテンポのメドレー以外ではテンポを変化させて入れる必要が出ますが、そのテンポチェンジをうまく構成に落とし込んでいるところが素晴らしいと感じました。また、アレンジ面でもSHINY DAYSのサビ始まりの部分をキメ多めで入れることでテンポチェンジの違和感を少なくしています。
自分が覚えているものの中でテンポチェンジをうまくメドレーに落とし込んだものといえば、駆け抜け合作Fのアセンブラーパートとこちらぐらいなので、新しい演出の方法を知ることができました。
おわりに
一昨年は駆け抜ける合作FINAL、ニコニコメドレーライブ+2020、DJMと例年に比べても活気のある一年でしたが、去年もそれに劣らずいろんなことのあった一年でした。コロナ渦にも関わらず、匿名合作、音メド合作、ニコメド記事投稿祭、メドレーライブ2020など、なかなかたくさんのイベントがあったように感じています。
僕の今年のメドレー投稿予定はとりあえず1本(ニコニコ15周年メドレー)です。また、メドレー絡みのイベントを行う予定にしていたのですが、スケジュールの都合上どうなるかは今のところ不明です。全力で活動していきたいと考えておりますので、本年度もどうぞよろしくお願いします。
ニコニコ・アパッショナータ 動画対談 #3【ユーザー情報非公開×まるく×えむくろ×にしたけ×Ketoku】
こちらは、ニコニコ・アパッショナータの動画関係者による対談記事となっております!ぜひ本編をご覧の上、お読みいただければと思います!
また、非常に長い対談となってしまったため、3分割でお届けします。関連記事はこちら
今回は、アパッショナータに関わったユーザー情報非公開さん・まるくさん・えむくろさん・にしたけさんをお呼びし、制作の裏話やニコニコメドレーのPV制作のときに考えていることなどをお伺いしました!
制作時に気をつけていること
そんなふうにメドレーPVを作る際にもいろんな個性があるわけですが、製作時に一番気をつけているところはどこでしょうか。
僕がメドレーPVで大切にしていることはいろいろありますが一番はやはり見てて楽しいかですね。
なるべく動きのある動画になるよう心がけています
自分の場合、作り方がいわゆる「第3期」ですね
第1期・第2期もあるわけですがいずれも一長一短で
第1期は旅絵巻時代(静止画切り抜き+背景映像素材)
長所:キャラクターが分かりやすい
短所:モノによっては切り抜き作業が地獄、背景映像素材が弾切れする可能性あり(WMPあたり使えば解決?)
第2期は十年祭時代(とにかく映像の物量)
長所:情報量が多くオールスター感が出せる
短所:見せ方が難しい、小窓多めにすると逆にゴチャ付いて分かりにくい
そして第3期は八百万時代(映像の物量控えめ)
長所:背景映像の手間を考えなくていい、ネタの仕込みが分かりやすい
短所:派生動画が少ないとどうしても密度に差が出てしまう(第2期でもいえる事ですが)
十年祭の作風とちょっと違うなぁと感じたのはそういうことだったのか…。
僕はカンタービレくらいを境に意識が変わったんですが、メドレーPVだからって固定観念とかに捕らわれず自分が好きなように動画を作るようにしてます
あとメドレーだけの話ではありませんが、観ている人に楽しんでもらえる、そして依頼をくれた人に好きになってくれるような動画を目指すようにはしてます
確かに、メドレーPVって一言でいうと「カオス系」というか、ニコってるからつながる系譜のものを意識しますよね。
ですが、まるくさん自身の作風がそれとは違うところにあるんでしょうし、それがメドレーPV界に新風をもたらしているような感じがしますね。
楽しい動画を作ることはやっぱり大事
他の人も挙げてることですが見てて楽しいこと、依頼をしてくださった人が満足してくれることはもちろんあるのですが、
その上でツッコミだったり弾幕だったりといったコメントが盛り上がることを大事にしていますね。
作品としての完成度はもちろんのこと、コメントで動画の楽しさってさらに増幅されると思うので
ある意味ニコニコ動画に上げるからこそ、ですね。
コメントがあることによる影響って大きいですよね。コメントが流れなかったら、コメントを絶やさないような作品作りに意識は向きませんもんね
旅絵巻が初のメドレー映像だったので完全に手探りでしたが
「ツッコミどころを作ってコメントを引き出す」という意識はその頃からありましたね
そして自分の理念は「ニコメドはコメントが付いて完成する」というものです
そういう点では、いろんなコンテンツそのものの知識は甘いのですが、ネットの…ニコニコ内での扱いとか反応とかはかなり意識していますね。
そういえばですけども、カンタービレで作った武藤カズキ切り抜きがアパッショナータ内で使われてて
「ニコメドPV界隈ってそういうのとか色々共有してるのね」と思ったクチです
あれってえむくろさんからもらったって話を聞いたんですが、直接じゃなかったんですか
ありがたく使わせていただきました
カンタービレ作ってる時に「せっかくだから置いときますね」と上げたやつです
自分も過去に2代目やユーザー情報非公開さんさんから頂いたものをよく使わせてもらっています。
あーなるほど
ぼくも今回いくつか切り抜いたので今度どこかに上げますね
王道選曲の切り抜きはほんと助かります...
ユーザー情報非公開さんのGBまとめマイリスには本当に助けられてますね
にしたけさんから「切り抜きならユーザー情報非公開さんに聞け」と言われたのを思い出した
そういう動画素材の知識とかってどこから得ているんですか…?このBBあるなーとか知った状態で作っているんでしょうか
アニメ関連はキーワードで曲やキャラクター名+GBで検索して見つけてますね。
ボカロは本家見てこれは色抜いて使えるとかはよく考えてます。
自分はクロマキー使わない派ですね
「旅絵巻で切り抜いたメルトミクください」とか頼まれた事ならあります
それはちょっとおもしろい…w
普段から割と動画制作のこと意識して動画見ているようなところはおそらくありますよね
流行りの兆しが見えたときは「メドレーで担当することなったらここ使おう」とか「これ使いたい」はわりとよく思ってましたね
十年祭の動画構図の中で、自分が過去に手掛けた『おにたんさんのクソ長タイトルのやつ』の手法が取り入れられた事ありましたね
例えばon and onのMAD再現で四角オブジェクト使ったのが、よりブラッシュアップして採用されたりとか
今後は動画技法を学ぶ見方もしていきたいです、教材なら無数にあります
まるくさんはいかがです…?多分他の方と視点がちょっと違う気がするので気になる
動画知識弱いですし見つける方法も蓄える方法もわかりません...
でもこの動画使いたいとかはあまり思いませんが、この曲がきたらこの表現をしたいっていうのは考えてますね
この表現っていうと例えば今回で言うクワガタで背景とキャラと分割してみようとかそういうのですか…?
クワガタは音源聴いてから思いつきましたが
過去にあったのはポプテOPが来たらOPの再現がしたいとか(カンタービレで達成)
wowakaさんの曲が来たらwowakaさんの曲の図形を全部使って動画を作りたいとか(ニコパークで)
そんな感じでした
なるほどなるほど
ニコパークのはエグかったなぁ…モーフィングするやつですよね
モーフィングするのはキットカットさんからの要望とニコスモ2によるものですね~
普通の動画はひたすら楽しんでみていますが、参考になりそうな動画を見るときはどんな流れでどんな色遣いで、どこを見せようとしているのかとかいろいろ気にしながら見てますね
やってください!って言ってできちゃうのが凄いんだよなぁ…あれはにこめどどうでしょうで初めて知りました
そして、気にしながら動画見るときは色使いまで気にするんですね…!演出の意図まで考えて見れるのはすごい
ぼくもたまに動画の作り方とか気にしながら見るんですが、大抵技術的なところにしか目がいかないもので…
動画だけではないんですが
作者の考えと合っているかは別にして、見たものを自分で分析し、解釈して納得するっていうのが楽しみ方のひとつです
あと自分で納得すればつぎは自分が手段として使えるので
分析しながら見ること…それこそ動画監査や合作の他パート確認のときじゃないとなかなかしなかったですね…
最初からそう考えて観るのは難しいですよね~
僕もさっきの言った話を聞くまでは絵画とか「わからない芸術」はわからないっていうだけで完結させていたので
構図とかのお話
結構メドレーPVを見ていると構図が工夫されているなぁと感じることが多いんですが、構図ってどうやって考えていきます?
過去のメドレーPVを参考にしたりいろいろな動画を参考にしてます
自分で参考にするメドレーPVはだいたいまとめています
ユーザー情報非公開さんは過去のメドレーの映像構成をかなり意識したり、意図的に再現入れてたりしてますよね
おーこんなのを参考にしてるんですね、なるほど
僕のメドレーがあってびっくり
ボカロPVあたりも良い教材ですね
メドレーPVは過去の作品の引用等はガンガンやっていく派です
それはやっぱり過去作の再現をすることになんらかの意味を見出しているから…でしょうか
カオス系の場合はニコニコの歴史を振り返ることに重点を置いて制作してるので、使ってる動画だけでなく動画構成も過去のメドレーPVとか他の動画を彷彿とさせるものとしています
なるほどー、歴史を振り返るのって割とニコメド特有の要素ではありますよね
ボカロPVだとどういうふうに参考にするんでしょうか…?
旅絵巻のkemu繋ぎ(インビジブル→六兆年)で、じゃあPVのkemuキューブを再現しようかって思って
前面3面にインビジブル、裏面3面に六兆年を置いてグルッと回して切り替えて
なおそこでもうひとつヒントになったのがカイジの「シゴロ賽」
一度に3面しか見えない事を利用するという着想を得ました
こうして考えると、インプットは多ければ多いほどいいですね
見てきました、これは賢いなぁ…
なるほど
本当にヒントはどこに転がってるか分かりませんからね
それとは別に「あーこうすりゃよかったなー」って後悔した話もあるんですけども
旅絵巻の開幕がきしめんだったんでロゴの出し方を再現すべきだった
エロゲPVもまた立派な教材ですね
エロゲOPはかっこいい映像多いので絵になりやすいから再現したり参考にしたりしやすいですね~
まるくさんのだとCANTABILEでLove Cheat!をいい感じに再現してたのが印象に残ってますね
他にも、恋妹も再現したことがありますね~
再現するとモーショングラフィックスの勉強にもなるのでよき
恋妹OPの再現は大変そう…
「理論上再現可能」でも理論構築に難儀するやつ
僕はアニメとか見ていて「あっ、いまフラクタルノイズ出てきた」とかよく発見するマンなので割りと構造を考えるのは得意なのかも?
メドレーPVあんまり関係ないけど、映画で実写にCGで合成してるのを見るとどうブルーバック使ってるんだろうとか気になっちゃったりしますね
アニメにしてもドラマにしても、編集技術について意識してしまうのはもはや職業病…w
さっきの話題でもありましたよねー
今思い出したやつ
時系列逆行パートで『アウターサイエンス』のカメラワーク参考にしましたね
(カメラワーク方向は逆ですが)
アウターサイエンスの元動画見返してきました。なるほど…
しづさんの映像いいぞ
あと時計オブジェクト入れたのは『ジエンド』にインスパイアされてです(再投稿前の元PVの方)
時を遡ってるから逆回転で入れちゃおうって
演出等は元ネタがあった方がイメージしやすいですね
元ネタがわかりやすいというのは、コメントとかでわかりやすく反応されやすいという利点も大きいです
非公開さんの触れた構図再現でいうと、旅絵巻の御三家繋ぎ演出を八百万でセルフ再現したりとか
制作時間の大幅時短っぷりに成長を感じました
あーありましたね!
気づいてくれたら嬉しいシリーズ
ぶっちゃけここから決めました、ラッシュ御三家繋ぎ+陰陽師で〆
中の人が同じだからこそできるギミック
確かに、それこそ逆にピンポイントな演出を使うために、動画の流れを決めたりすることってあるんでしょうね
メドレーでもこの演出がしたいから周りの構成をこうしよう…みたいなことを考えたりしますもんね
映像とメドレーの両方作れる人はその部分でかなり便利ですよね
そういえばにしたけさん以外全員メドレーも作る方ですね(にしたけさんも構成どこかで作っていましたが)
今回Ketokuさんが動画担当したところありますが、動画演出も想定して音源や構成を考えたところはありました?
今回はFLASHBACK以外はほとんど動画演出考えずに作ったんですよね…。それこそ初めてユーザー情報非公開さんに動画の相談して密度とかの話になったときに、「これカオス系PVは無理じゃね?」って言われたことがありましたね
バラードは本当に無理じゃないかといった記憶があります
派生動画ゼロとかの動画がバンバン出てきますもんね。まるくさんがいなかったらどうなってたことやら…。
お絵描きメドPV普及してほしいですね
最近はたまに見かけますよね、これもメドレーの多様化の一面なのかも
ガスさん以外のお絵描きPVを知らない.....
『ミクミク動画葱祭』は曲に合わせたちびイラストが入ってますね
なんかDJMでもあった気がする
葱祭ありましたね…!かわいくて映像全体に統一感出ていい感じでした。
イラスト書き下ろししてもらってそれを関連動画と一緒に使うのはありますが
イラストのみっていうやつはなかなかない気がする(?)
イラストオンリー、かなり古い例えになってしまいますが御三家歌合戦とか…
わーほんとだ、ぼくも毒ガスさんしか思い浮かびませんでしたがいろいろあるものなんですね
個人的にMMDももっと増えてほしいですね~
僕もほんのちょっとしか使ったことないですが
まず画力が足りてる事前提で、それで構成によっちゃ作業量が地獄ですから…
自分はドット絵ならいけるんで何かできないかなと
それこそ旅絵巻開幕でクルルのドット絵描き下ろしました、その頃STG作ってた余熱ですね
ドット絵だとぼくも花火のPVのんふんふからのゾーンでドット絵描きました!(懐かしい)
MMDの演出というとKetokuさんのTell Yourとか最後のFLASHBACKがまさに
FLASHBACKの3Dテレビちゃんもそうですが、全部映像作らなくても部分的に動かせるだけでもかなり表現の幅広がると思うのです
そうですねー。
MMDははちねんどでも使ったことはありますし、最近だとひまなっつさんの作品群なんかではかなり印象的に使われてますよね
ひまなっつさん、最近は全編作っていますが少し前はサムネや一枚絵だけでも作っていましたし
ニコパークでも最後の遊園地だけMMDを使ったりしましたね~
あれMMDだったのか…
まってそれ初耳
遊園地(キャラは無し)の中では良い感じにカメラを回して
その映像にAEのカメラトラッキングを使ってキャラを配置したやつです
確かに遊園地が3Dだ…
カメラ移動平行だったのでてっきり画像とかから作ったものかと…
けもフレedの元映像もパンするだけですし
あまり複雑な動きをするのは音楽と合わないかなぁと
ですね…。だからこそ気付かなかったです
Aviutlにはカメラトラッキングはないんですが、MMDカメラの軌跡をインポートするスクリプトがあるので似たようなことができますね
それこそ今回のTell Your Worldは先にMMDでカメラの動き作ってAviutlで読み込ませたりしています
AviUtlとMMDが組み合わせられる機能もあるんですね
ですです!MMDでは動画が読み込めなくて、Aviutlでは3Dオブジェクトがほぼ扱えないので機能をこれで補完できますね
3D要素は難しくてほとんど取り入れたことないです…
3DはAEでたまに使うくらいですね…配置始めると時間のかかり方がマッハで
有りモノあるならどんどん使って品質も効率も上げちゃおう的な
MMDは割とガチで「探せば何でもある」ので
問題はその発想に辿り着く為にどうすりゃいいかって話
だからこそ、普段からのインプットが大切なんでしょうね
まさにそれ
「そうだ、MMDこう使えばええやん」と思える手癖を付けるのも必要になるかと
発想と実用できるだけの技術とをうまく繋げることが大事というわけですね
あととりあえず手を出してみるのも大事かもですね
一度さわるとどうすれば良いのか、どのようなことが出来るかが少しはわかりますし
以前まるくさんが人参踊らせてたのもまさにそれですね>とりあえず手を出してみる
急なNinjinで人参生える
何年ぶりかも忘れましたが、またMMD触ってみたいかも
来年は今までに比べてかなり暇になりそうなので
このメンバーだとまるくさんとか自分は割と3Dをどんどん使いたくなるタイプだと思うんですが、一方でユーザー情報非公開さんやえむくろさんってほぼ2Dか2D的な動画で通して作りますよね
2Dの構図って割と制限が多い印象で同じような動画になりがちな気がするのに、そんなことなくて凄いなって思います
自分の場合は完全に3Dがわからないので2Dでいかに良く見えるか考えてるだけですね…
っていうことは、3D扱える技術があったら使うかも…?ってことですか…?
うまく見せれるようになれば使うと思います
3Dカオス系だと派生動画の多寡がモロに影響するのを十年祭で痛感しましたので…
もし派生動画少なくてもいける「八百万スタイルにちょっと手を加えた感じ」を目指しました
派生動画多いとこはバンバン切り替えて緩急付けていく方針で
紅蓮の弓矢+ブリキノダンスが多分最も動画使ってます
細かすぎて伝わらないネタですが「ファーファ→プニキ」の熊繋ぎ入れたり
3Dだと空間埋める必要が出てきて、カオスなメドレーPV作るのには難しいような面があったりするんですかね…?
物量で埋めるとなると「弾数が足りない」箇所がある場合に致命的ですね
必要な弾数という点だと、多くの動画があって足りないときに3Dを検討してますね。どれだけの動画出したいか考えてから構成演出を検討するというか
あー逆に!!そういう発想もあるんですね…。
とりあえず元動画を全部確認して、そこからやりたいことを考えてやっています
動画を作りやすい構成・作りにくい構成
特にカオスPVを作るとなると、やっぱり派生動画数によってだいぶ動画の作りやすさって変わるところがあると思うんですよね。
ぼくも今回派生動画の数をそこまで考えずに構成してしまったところがあって、ご迷惑をおかけした部分もあると思うのですが、もし依頼されるときにこういう構成だと作りやすいなとか作りにくいなとか、そういうのってあったりしますか…?
まずはカオス系なのか落ち着いた映像にするのか動画の方向性を知りたいです
メドレーの方向性を知っとかないと映像と音源があってない状況になりますしね
ニコニコにある動画にこだわらない明確な演出が求められると応えられるかどうかかなり苦労しそうです。
明確な演出はたしかにできるできないが人によってかなり分かれそうですね。それこそ今回のバラードとかなかなか難しいでしょうし
もし自分が今回の動画担当することになっても、バラードとカオス後は自分にはできなかったと思います…。
変化球が多いとどうしても弾数に難儀するので、全体的に密度を落としてバランス取る事になります
音MADとか描いてみたとか踊ってみた(それに付随するMMD)とか派生動画が充実してれば捗るのですが
演奏してみたとか歌ってみたとかの派生が多い曲とか苦労したりしません…?
どういう理由で入れたかったとか、使ってほしい動画上げてとか作者さんに聞けばなんとかなりそうです>してみた系派生が多い動画
演奏してみたはカンタービレのREDZONE、八百万の蠍火とか要所で使えますが歌ってみた系は相当キツいです
確かに炉心融解のパートとかでよっぺい成分が入ってるものとかほとんど見たことないような気がしますね
Only my railgunはよく画面が割れますが
替え歌だと歌詞入れたりできるんですけどね…
あと歌ってみた派生を入れる手段として好んでよく使っているのが、合唱シリーズの採用ですね。
枠に他の動画を部分的に入れるというのをよくしてます。
実例としてはこんな感じ
なるほどそんな手も…。
特にMMD派生が多い曲はジャンル補完が物凄く捗ります
例えばLOVE&JOYでヘタリアとかU.S.A.で刀剣乱舞とかそういうのもありますし
というと、採用されなかった他のジャンルの動画を補完することとか考えたりするんでしょうか…?
八百万の話ばっかでアレですけども、構成時期の都合上ダンベル入れられなかったので代わりにレスラー会見の映像にブチ込みました
ジャンルの補完という観点だと、CANTABILEの林檎影絵パートは作者のおにたんさんから「東方曲あまり入れられなかったから原作要素ここで拾えると嬉しい」という話をちょっとしてたので、派生作品メインではなく東方キャラメインになりましたね。
ホントだ、badapple以外の動画が結構使われてる…。
メドレーの構成という観点でいうと、曲の時間が短かったり重ねが多かったりするとかなり苦労します…
ユーザー情報非公開さんに最初に曲数と長さを伝えたときに「動画作りやすそう」って言ってたことを思い出しました
Ketokuさんの今回のメドレーは序盤と流星群パート以降はかなり作りやすいと思いました。
確かに、ブリキノダンスの重ね方に頭を抱えた記憶
両方を見せる構図をどうやって組むかって
輪郭だけでも伝わるかなとあの形になりました
(ダンガンロンパ拾ってる事に反応してくれた方がいて嬉しい)
あそこは両方派生動画が多いのでガンガン切り替えていきましたね
なるほど…。BBKKBKKとseyanaなんかは割と特徴的な動画なのでさほどでもなさそうな予感がありますが、ブリキノダンスの重ねは確かに見せ方が難しそうです
進撃パロは小窓だとかなり難しいですし、切り抜きもやりづらいのが悩ましいですね…
ブリキノダンスは単色背景が多いからまだ組み合わせやすい分助かります
小窓にすると賑やかになりますが、ネタ単体の見やすさとトレードオフになるのが悩ましい
それこそ↑のログで上がってたまるくさんのメドレーの寝逃げ×恋妹OPパロみたいに、自力で枠を作れる技術があるとこういうとき強いのかなと思います
恋妹と寝逃げのところは恋妹の映像内に良い感じにパロディ出来る×動画を埋め込める物があって上手く組み合わせられて良かったですね~
なるほど、そんなふうな重ねを考えて作ると動画はグッと作りやすくなるんですね…!
あそこの音源作ってたとき動画のこと考えて無かったなんて恥ずかしくて言えない///
(/-\*)
おわりに
では皆様9時間にも及ぶ対談をしていただき、また、動画に携わってくださり、ありがとうございました!!たくさんのことをお聞きでき、とても参考になりました…!
最後に、アパッショナータに関して、一言コメントをお願いしたいです!
アパッショナータが最後のカオス系PVとなりますので全力を出せてよかったです
本当にありがとうございました
このブロマガを読んだ後だとまた違った発見もあるかと思いますのでぜひ観てください!!!
未熟なりにやれる事やった感じです
「ギバラ草」「(紅蓮繋ぎギミック)この演出好き」のコメントをいただき、まさに計画通り
表現の引き出しがまたひとつ増えました、この企画に多謝
また、来年はメドレー3本作る一方で企画したい事がありまして
メドレー紹介動画『月刊ニコメド情報局』を来年より発行していこうと思います
そういった形でも貢献していきたいです!
ここでも何度か話したことですが、Ketokuさんの情熱を込めたメドレーを、Ketokuさん本人含め動画制作者さんのそれぞれの強みを生かして形にした一作です。
映像も音源もほんと素晴らしい作品だと思うのでぜひまた見返してもらえると嬉しいです!
たくさんの方のこだわりが詰まった作品になっておりますので、たくさん楽しんでいただけると幸いです!!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ニコニコ・アパッショナータ 動画対談 #2【ユーザー情報非公開×まるく×えむくろ×にしたけ×Ketoku】
こちらは、ニコニコ・アパッショナータの動画関係者による対談記事となっております!ぜひ本編をご覧の上、お読みいただければと思います!
また、非常に長い対談となってしまったため、3分割でお届けします。関連記事はこちら
今回は、アパッショナータに関わったユーザー情報非公開さん・まるくさん・えむくろさん・にしたけさんをお呼びし、制作の裏話やニコニコメドレーのPV制作のときに考えていることなどをお伺いしました!
カオスゾーン
Tell Your Worldで彼方へと響いた動画たちをバックに、カオスゾーンがスタートしますね。
カオスゾーンの動画を作る際のこだわりはどういったものがありましたか?
前半(真赤な誓いまで)は背景にたくさん動画があったのでごちゃごちゃしすぎないよう意識しましたね~
どの動画がどの曲のものなのかわかるようにトリミングの形を工夫したり、同じ曲どうしは近くにまとめたりとか
あの構図は本当にすごいと思いました けもフレのフレンズの躍動感とかがっこうぐらし感とかよくあんなの表現できるなぁと
一瞬でがっこうぐらしの表現を演出してたのには自分もかなり驚きました…
あのがっこうぐらしのところはいわずもがなアニメ本編のインパクトを再現した感じですが、もしかしたら音源のあそこで鳴り始めたキックが発想の要因のひとつだったかも?って思います
けっこうズシンときたように感じましたので
カオスゾーンの後半は頭に浮かんだ映像を再現した感じですね~
マスピ~ゆるキャン△までひとつのカメラをぐりぐり動かしていたので楽しかったです
あれ1つのカメラなのか………
そして、全体的にめちゃくちゃキレがいいんですよね
次々と曲が切り替わっていくし、アレンジも激しめ?なので動画も疾走感ある感じにしました
ちなみにデジモンのところはアニメ本編のワープ進化の時の映像から考えたものだったりするかもです(だいぶ雰囲気は違いますが)
そうそう!ああやってデジモンを表現するか〜って思いましたね
いーあるふぁんくらぶのステージ?とかあれどうやってるんですか?
斜めから見るとこんな感じです。
これに平面を良い感じに刺すとこんな感じになります
これこんなにシンプルだったんですか… いや自作で柱作ってる時点でかなりすごいんですけども
この建物の絵はフリー素材ですです
フリーで建物の絵のイラレのデータを配布してくれてるやつは自分でレイヤーを分けて使えるので
前側と後ろ側に分けて使ってる感じですね
僕が作った百花は月下に散りぬるをのMVの小物たちも同じようにイラレのデータをDLして小分けにして使ってる感じです
なるほど… 全部自作してたとばかり
思ったよりシンプルだった…!
見た事あるものだと、ツクダ合作『ツクツク動画超連弾』けもフレパートもタネ明かしすると理屈は分かる作りでした
(作れるとは言ってない)
如何にして手持ちのカード(技術力)を活かすか、という観点で最大限に有効利用してると思います
これは無理……種明かしされるとなるほどってなるけど作れない……
これを3D空間に展開しようとはなかなか思えないよなぁと
絵を見て3Dにしようと思ったのではなく絵を3Dにする前提で探していましたね
カオスゾーン後
カオスゾーン後の動画は、まるくさんが担当してくださりましたね。
ですね~
ここは、とにかくエモくしよう!と思い作ったパートです。それに合わせて動画もエモい雰囲気に仕上げていただきました。
初めて歌詞付きで聞いたとき、歌詞でのメッセージでのこめ方が素晴らしかったですね…!
エモパートもバラードと同様に雰囲気を壊されたくないから自分で作った感じですね~
あと歌詞を表示するってスプレッドシートに書いているのをみて単純に作りたいなぁと思ったのもあります
(むしろまるくさんにこういうパートをお願いするためにお声掛けしたというのはある)
かなり歌詞が重要になっていて、絶対に出してほしかったので、先に指示を入れていました。
上がってきた進捗を見ると、こんなにキレイに歌詞を入れられるのは凄いなぁと思いましたね。
スノハレの出し方とか、君の知らない物語の出し方とか…。
スノハレの最後上手く盛り上がる感じにできてよかったです ボカロ曲もPV内に歌詞が表示されてないのがほとんどで助かりましたね~
そういえば確かに!結局地球最後の告白を以外は全部歌詞入れてますもんね。
特にクワガタ→さよならメモリーズと来て、上がってきた熱量を君の知らない物語への繋ぎで開放するようなイメージで構成していたので、そこにはこだわっていただきました。
ガンガン美しい映像が流れてただただ圧倒されます…。
ありがとうございます!
美しい雰囲気を出すために全体的に光を拡散させたりしてますね~
なるほど、そういう細かいこだわりもあるんですね…。
僕が気づいたこだわりポイントといえば君の知らない物語のバックに地球最後の告白をと同じ六角形のパーティクルが流れているところぐらいなんですれども、他にも細かいこだわりがあったりしますか?
クワガタのところは遠近感出すためにキャラを消した背景素材を作って使ってる話とかですかね?
えっあれオリジナルだったんですか…?歌詞がキャラの後ろに回り込んでいたので切り抜いているなぁとは思っていましたが、背景が自作だったとは…。
この絵からキャラを消して
こんな感じになったの使ってます
うわ……(絶句)
フォトショがあれば割と簡単にできますできます
真ん中の方はちょっと雑ですがどうせキャラで隠れるので()
本当にちょっとしたことですが仕事が丁寧すぎる
こういった丁寧な処理が美しい映像に繋がっているんですよね。本当に尊敬だ…。
実はこのあたりの演出は結構意図があってやっていただいていて、後に続くFLASHBACKゾーンもそれに対応したものになるのですが、詳しくは視聴者の皆さんの解釈に任せてみようと思います。
FLASHBACK
FLASHBACKゾーンはとにかくいろんな音ネタを詰め込みまくったパートですが、動画としてはビバーチェのラストを想像しながら作っていました。
本当はここもどなたかにお願いしようかと考えていたのですが、とにかく素材の配置がややこしくて大変で、これは自分でやるしかない…!と思い、頑張りました。
背景はニコランメーカーで再生数の上位1000件のサムネを取ってきて、降らせています。
似たような事をキボクラ七色合作でやりましたね
ランキングメーカーで片っ端からサムネを集めて空間展開する手法
背景の演出もビバーチェの陰陽師パートを見てオマージュした感じだったのですが、同じような演出は他でもなされているんですね
実際にビバーチェのラストを自力で再現するのすごいですよ…
ありがとうございます。ビバーチェは憧れの動画の一つだったので、結構楽しんで作ることができました
マクロスのところといいやはりKetokuさんかなり技術力ある人では
Aviutlのたくさんの配布されているスクリプトに助けられている面は大きいですね
AviUtlは音ラン編集長時代に触った事ありますが「全然わからん!」って感じで
多数の作品群を観て「拡張性、可能性は無限大」ってのはギリ分かります
むしろえむくろさんはAviutl通ってないんですね!
昔はVegasを使っていたことは知っているんですけど、まさかそうだとは…。
自分もAviUtl拡張編集はほとんど触ってないですね
にしたけさんもなんですか!意外といるものなんだなぁ…。
昔から映像作ってる方はあまりAviUtl通ってない印象ありますね
なるほどなぁ…。
ユーザー情報非公開さんはずっとAviUtl一本で作っていたはずです
Aviutlしか使えないですね…
そう、今回は僕とユーザー情報非公開さんがAviUtlで、えむくろさんとまるくさんがAfterEffectsでの制作ですね
自分はVideoStudio→VideoStudio+NiVE→Vegas→Vegas+AfterEffects、という変遷です
昨今ではVTuber関連の個人活動及び案件受注に際しPremiereも触りはじめました
Premiereはクロマキー周りとテロップ周りがVegasより強いです
今回は基本的にAEですが、一部調整にVegas使ってます
Vegasは軽いので音声同期がかなり楽です、長所に合わせて使い分けていくスタイル
NiVEという単語を久々に聞いた
かなり昔のワードですねえ…>NiVE
僕は中学生の頃はAviUtlを使っていて、高校に入ってからAfterEffects使い始めましたね~
好きな動画師さんがAEばっかだったのであまり寄り道しませんでした
中学生の頃にAviUtlを使っているあたり英才教育感を感じる
前半
さて、バラードからは構成に結構いろんな挑戦を盛り込んだので、動画もそれに合わせていろんな演出をしていただきました。
一方で、後半の挑戦にびっくりしてもらうために、バラードまではあまり指示をせず「普通のメドレー感」を出してもらうように作っていただきました。
ユーザー情報非公開さんは、制作中は割と作りたいように作った…って感じですか?
音源聞いて頭に思い浮かんだイメージで作ったって感じですね
ユーザー情報非公開さんらしい動画に仕上がったような気がしています。
自分ではあまり自覚ないですけどよく非公開らしい動画だといわれます
個人的には、特に寿司食べたいとお願いマッスルの交互の動画とか凄いなぁと
あんなレイアウトと構成、普通絶対思い浮かばない
音源聞いて大体あんな感じの構成が思い浮かんだのでそのまま作りました
正直、この続きのエイリアンエイリアンの後半カットが特にそうだと思うのですが、ユーザー情報非公開さんってかなり感覚派というか、なんとなくのセンスで動画を作れちゃうのが本当に凄いと思うんですよね…。
Ketokuさんはユーザー情報非公開さんにかなり初期に制作の話をしていましたが、まるくさんとはまた違った期待がありました?
そうですね。ユーザー情報非公開さんはやっぱりオールスター愛というか、オールスターをよく理解して作っている印象だったので、そういう動画作りを期待していましたね。
そして、前半をおまかせできることになったときに演出意図とカッチリハマるなぁと思いました。
ユーザー情報非公開さんは音MADかなりよく見てますし、最近は作者としてもかなり活動的なのもあって
画面での音合わせがかなりリズミカルですよね。
なるべく同じ動画構成を長い時間映さないように意識してますね
そのあたりが映像の流れとして飽きさせない展開を生み出してるんじゃないかなと思いました
いろいろな動画見て引き出しを増やしてます
チャー研合作まで拾ってるのが守備範囲の凄さを感じる
その上で、最近の音MADでも顕著なんですが表現の幅も広がってる気がします。
個人的に印象強かったのは神々が恋した幻想郷→月まで届けの部分ですね
筆跡を窓にしたり、竹やぶの表現とか凄い
筆跡もよく和風的表現のあるMADでよくありますし竹藪は狂気じみたバグシリーズのテンプレ的表現なのでそこ意識しました
なるほど…。自分の無知を感じる
音MADから得られるものも相当にあるって事ですね
自分の場合音MAD系の動画から表現の参考にするってのは多いです
個人的にお気に入りなのはBBKKBKKとseyanaの重ねの動画ですね
MVが組み合わさってる感が楽しい メドレーならではな動画だと思います
よく見ると「SEYANA...」のフォントがBBKKBKKに合わせてありますね
実に芸が細かい
ここはわかるキャンセルからのわかるマンをしたかったので、うまくインパクトが出るように演出してくれてありがたかったです
あとは吹雪の後半の疾走感が凄くて思わず笑ってしまった
(あそこは正直やりすぎたかなと思ってました)
バラード前の最後の盛り上がりなので、すごく良かったと思っていますよ…!
怒涛の艦これラッシュすさまじかったです…
イメージとしては10色のM@STERPIECEの動画の出し方だったんですが、ちょっとアレだったかも…
ほんとよくあれだけ持ってきましたよ
演出の雰囲気は似ているけどスピード感が全然違ってて草
手描き艦これMADがこれでもかというくらい矢継ぎ早に出てきてますよね
艦これはすげぇ手描きが多いですからね
吹雪は艦これの曲を1曲ぐらい使わないとな…という気持ちで入れたところもあるので、ちゃんと関連動画使ってくれてありがたい限り
艦これも気が付けば7年前からのコンテンツですからね
そりゃもう色々作られるのも道理って事でしょう
15秒でわかるニコニコの艦これ
なにしてんすかねこれ
#今日のグロ画像
こう見るとエイリアンエイリアンの前半は8分と3連8分と組み合わせてタイミング取って、キャラを登場させてたんですね…。なるほどなぁ
それにしても惑わせるの数が多い…
惑わせるは動画みたいに一文字ずつ退場させるため一文字ずつ区切るってのをやったんですね
多分そういうスクリプトはあるんですけどめんどくさいので全部わけました
あーなるほど…今見たら一文字ずつ退場させてた…
一文字ずつ退場させてるのは後のエイリアン的エイリアン生活の文字の動きがかなりあるので
なるべくあわせたかった
ニコニコ・アパッショナータ 動画対談 #1【ユーザー情報非公開×まるく×えむくろ×にしたけ×Ketoku】
こちらは、ニコニコ・アパッショナータの動画関係者による対談記事となっております!ぜひ本編をご覧の上、お読みいただければと思います!
また、非常に長い対談となってしまったため、3分割でお届けします。関連記事はこちら
今回は、アパッショナータに関わったユーザー情報非公開さん・まるくさん・えむくろさん・にしたけさんをお呼びし、制作の裏話やニコニコメドレーのPV制作のときに考えていることなどをお伺いしました!
自己紹介
ひとまず皆様、制作お疲れさまでした!!
お疲れさまでした~!
オツカレサマドスエ!
お疲れ様でした
おつかれさまでした。無事に完成してよかったです…!
本当に完成してよかったです…。一時はどうなることかと思っていました。
ひとまずユーザー情報非公開さんから自己紹介をお願いします!
ユーザー情報非公開です!メドレー作者です!
ありがとうございます!ユーザー情報非公開さんは主に前半のパートを担当してくださっています。
次に…まるくさん!
まるくです!
主に人様のメドレーの動画を作らせていただいたり、たまに自分でメドレー作ったりもしてます!
最近はメドレー以外の動画も作ってます!!!!!(ここ重要)
まるくさんはバラードとカオスゾーン以降を担当してくださっています。PVとかも最近はよく作っていらっしゃいますよね
ですね~
次にえむくろさん!お願いします!
はいどうも、えむくろです
無節操に色んな事やりまくってます、あまり御存知無いかもですがVTuberにも手を出してます!
えむくろさんは流星群パートを主に担当してくださっています。音MADのイメージが強いですが、ジャンル隔てなくいろんなところで活動されていますよね。
今年は『八百万のニコニコ動画』出しましたね 来年は音楽モードに専念したい感じです、具体的にはメドレー3本計画してます
年に3本は強いですね…! では最後に、にしたけさん、お願いします!
動画監査を担当しましたにしたけです。 具体的には…そうですね、映像のアイディアや動画提案したりとか、提出動画見て感想とか意見言う人になってました。
にしたけさんには僕の目が届かない動画のチェックやアイデア出しなどを行っていただきました。
なんというか、Ketokuさん含め5人の中で唯一手を動かしてない人です
にしたけさんはニコニコの動画の知識が凄くて、知識は武器だということをはっきり思い知らせてくれたので、手を動かしてないといえども…笑
最後に、主宰のKetokuです。マクロスパート〜カオスゾーンまでの動画も担当しました!
制作スタート
そもそも、このメドレーをこんな体制で動画作りたいって相談したのがユーザー情報非公開さんでした。
あれいつ頃でしたっけ?
なんか去年から聞いてたと思いますね…
なんかオフ会でバラードゾーンの構想をお話したような気がします。
結構前から話は聞いてたんですけどなかなか動画制作に入れなかった覚えがありますね(笑)
そうなんですよねー。なかなか構成ができあがらず…
「アパッショナータ」っていう名前のCubaseのプロジェクトを最初に作ったのが2018年中旬で、本格的に手を付け始めたのが2019年の最初とかだったので、かなり時間がかかってしまっていますね…。
Discordのログ見たところ、今年の1/13に動画チャットが始まってたようですね。
で僕が動画作り始めたのは今年の2月頃っぽいですね
自分には前日の1/12に動画担当として声をかけていただいたのですが、私生活のことや今年2月末で活動一区切りつけようと考えていたこともあって一度断っていました。
その2月頃に自分にも御依頼が来た感じですね
エンジンの掛かりが悪すぎて御迷惑お掛けしました…
ユーザー情報非公開さんに動画の進め方を相談していて、「これは動画担当の人数が足らない」ということで信頼できる方としてえむくろさんが挙がったので依頼させていただきました。
一方で、まるくさんだけはお声掛けしたのは、2019年最初の手を付け始めた段階だったんですよね。
ですね
動画を作るのは2019年の4月以降ってお話しいただいて
気づけばそれから1年弱経ってましたね
だいたい目安で…と思ってお声掛けしたら思ったより時間がかかってしまい…その節はご迷惑をおかけしました
いえいえ、完成したので結果オーライです(?)
そして、2020年1月の構成完成の段階で改めて依頼して、制作がスタートした、という感じでしたね。
ですです
かなり前から企画が進んでたわけですね…
いきなりバラードゾーンのお話から
そんな中で、まるくさんだけは「エモいパートの動画を作れるのはこの人しかいない」と思って依頼しました。
エモは難しい
まるくさんは今でこそいろんなエモい動画を作ってるようなイメージがありますが、当時はそんなに作っておらず…。
実は「この人しかいない!」って思った動画は、セプテンバーの動画だったんですよね笑
セプテンバーが終わった後のなんとも言えない余韻の残し方が上手で、これは…!と思いお誘いしました笑
まさかのセプテンBA
ネタ構成はできてもエモ構成なんてあまり想像すらできない(引き出しが足りない)
まるくさんの動画演出力は多方面での魅力がありますけど、特に落ち着いたパートで人を引き込ませる力という部分では随一だなと
動画作り始めたのがボカロPVマンに憧れてなので、音源の雰囲気を大事にするようにしてますね~
バラードの雰囲気を壊されるのは僕が嫌だから自分で作ろうと立候補してる部分が大いにあります
自分含めメドレーPV作る人、軽率にネタ方面に行って雰囲気壊しがちなので、まるくさんの演出方向性はかなり貴重
(例:自分担当の十年祭やえむくろさん担当の旅絵巻えーりん)
その旅絵巻えーりんのメイキング話ですが
「夏影に修造入れたいね」「でも修造入れたら雰囲気壊れるかも」
そんなやり取りの合間に晩飯食いながら思い付いたんです「逆に考えるんだ、修造で雰囲気壊そう」
オールスターメドレーのバラードって割とだんご3兄弟とかyouキャンセルとか、最近だとフリージアとか、ネタを挟んで展開することが多いですよね。
でも今回は絶対に「エモいバラード」を作ってやろうと思ってたので、演出の方向性をすぐに汲み取ってくれて本当に助かりました。
実は、バラードは最初は僕が絵を描いて動画にしようと思ってたんですよね。これは他人に任せられるのか…?主宰がなんとかするところかな…と思い。
それを伝えもしていないのに、初めて見せてくださった案が今とほぼ同じで、本当にびっくりした記憶があります。
アパッショナータのバラードはちゃんとしたストーリーがあったので、それをしっかり表現するには描くしかないなぁと思いましたね~
曲でイメージを伝えられたというのは凄い
ストーリーとかイメージとかは、確か文面で伝えたんですよね。
文面というか、アパッショナータの構成等がまとめられてるスプレッドシートにそれも書いてありましたね
構成でストーリーを創り上げるといえば『コラボレーション★ストーリー』を思い出しますね
あちらとはまた違ったアプローチですけども
そうですそうです、コラボレーションストーリーとは結構似た方向性なんですよね。歌詞繋ぎって勝手に呼んでるんですけど、曲の意味合いであるストーリーを伝えるという
多分初めてやったのは「はちねんど合作」のぼくのパートだと思います。
MMDでドラマ風の演出してたところですね。当時観たときに挑戦的なことしてるという印象抱いた覚えがあります。
はちねんど合作の自分パートは、実は結構反応が悪いと感じていて…。いろんな挑戦を入れたんですけど、いまいち伝わっていなくて残念に思った記憶があります。
今回は、その反省を活かして、「いろんな挑戦をするけど、それを視聴者にわかってもらえるように作ろう」と思ったんですよね。それがバラードゾーンを含めていろんな動画上・アレンジ上の演出に繋がっているところはあります。
バラードの主題は「過去を振り返って過去に戻りたくなること」なんですが、バラード後はそれを受け入れつつ未来へと生きていこう、みたいなテーマになっています。
そこを象徴的に表すのがhopes and dreamsなんですが、このへんの演出の指示はかなりふわっとしてしまったんですよね…。
そこをうまく解釈して演出してくださったのがありがたかった
hopes and dreamsはストーリー上でも演出面でも区切りになるので慎重に流れを考えましたね 観てる人に手書きパートだけでストーリーは完結していないっていうのが伝わるかちょっぴし不安ですが
そこは不安が残りますね…。それを伝わるようにするためにもアララの呪文やカサブタの歌詞を表示してもらうようにお願いしたわけですが、伝わるかな…?
流星群パート
そしてそれに続くのが流星群パートですね。
音源の方ではもちろんなるべく流星群感を出すように作っていただいたわけなんですけども、特にリトバスではそこを補助するように動画を作っていただきました。
そこで流星群PVを引用させていただきましたが、テンポ測ってみたらピタリ一致してて
「そういう事か…!」って思いましたね
それ以降の動画は割とおまかせする感じで作っていただきましたね。
個人的には、紅蓮の弓矢→紅蓮華の演出とかなるほどなって思いながら見ていました。
これは構成見てから即で考えてましたね
類例だと「Party 4U(num1000)→千本桜」を作った事があるのでそのノリで
そういう意図なら分かりやすい方が良いかなって
紅蓮繋ぎの可視化は全く想定してなかったんですけど、結果的にかなりいいアクセントになりました。
他にも十年祭での炉心融解→メルトの演出もそうでしたよね。こういうのは思いつかないから凄いなぁと思います。
そうそう、それもありました
あとはぼなぺてぃーと♥Sのサブリミナルギバラが印象的になってるなぁとかですね。
ぼくも動画をうっすら考えてたんですけど、イントロに誰かを割り込ませる動画が多くてどうしようかなぁと考えていたんですよね。まさかそう入れるとは…!と思った記憶があります
曲が曲だけに、どこかでギバラは入れたいなと思い最大限の効果を意識しました
「ギバラ草」と言っていただければ計画通りです
さきほどの旅絵巻の話でもそうでしたけど、えむくろさんは映像インパクトの瞬間風速の上げ方が上手いですよね
国際的男尻祭2019で同曲をメドレー担当してた事から映像引用しようと決めまして
ちょうど爆発シーンから始まるのでサブリミナルギバラとのコンボが成立しました
あああなるほどそうだったんですね。上手くハマってくれたわけだ
ニコメド映像依頼を通じて知らなかった曲に出会える事が割とあるのですが
今回は『はやくそれになりたい!』がそうでしたね
「こういう曲あるのか、知らなかった…!」そういう経験ができるのも醍醐味ってもので
そうなんですね!
はやくそれになりたい、ぼくも実はちゃんと聞いたのは構成してからだったのですが、めちゃくちゃいい曲ですよね笑
もう「なんだこの元気になりまくる曲」って、初聴きのインパクトが
やはり映像作るなら原作履修しなきゃってわけで色んな経験ができますね
そうですね、それこそマクロスFパートは僕が担当することになりましたが、これは原作履修者が僕だけだったからっていうのもあったりしますからね…笑
また、実は流星群パートってリトバスと紅蓮華以外全部弾幕が流れるようになっているので、そのあたりも楽しんでいただければと思っています!
そうなん(気づかなかった)
バラード明けのコメントの盛り上がりが楽しみですねこれ
マクロス~私の時間
マクロスパートの担当はどうなるか気になっていましたけど、Ketokuさん自身であれだけの映像作っててすごさを感じました。
これは原作履修者が僕だけだったからというのもありますが、何よりも先にできあがっていたユーザー情報非公開さんとまるくさんの動画を見てどうしても動画を作りたくなってしまったからなんですよね…!
なんとか僕が作れそうなパートはどこかと探したところ、マクロスFパートとその後があるじゃないか…!と思い、作らせていただいた感じです。
3D空間で曲線引くのってかなり難しい認識だったので、それを簡単にやってしまうとは
3D空間で曲線引けたのはaviutlのスクリプト使えば簡単にできたり…むしろカメラの同期がしんどかった覚えがあります。マッチムーブなどはできず、手動でカメラの動きを調整したのが一番つらかったですね…。
なるほど…Aviutlだと簡単にできるんですね…
最初の最初は僕が履修してマクロスパート作ろうってなってましたね~
けーとくさんが作ることになったので他のやつの履修を先に進めちゃいましたが(京アニメド制作中だった)
そうそう、僕が作らなければまるくさんにお願いする予定でした
「全話見ますよ!」って言ってくださって、こちらもびっくりした記憶があります
京アニメドつくるためにいろんなアニメをずっと見ていて、大体見終えたあたりだったので
そのあたりのフットワークの軽さと動画にかける想いも凄いんですよね…。
まるくさんはCANTABILEのAngel Beats!パートでも10秒弱のパートのために本編全部見た話してましたし、コンテンツ理解の熱意が本当にすごいです。
バラードゾーンなんてまるくさんが生まれてない頃ですからね…
自分も別の映像案件で『恋の2-4-11』の背景から原作の艦これまでメッチャ勉強しました(当時提督ではなかった)
そうやってアンテナを広げていくのがニコメド映像制作には必要かと思います
実際、にしたけさんの圧倒的知識量にかなり助けられましたし
やっぱ元コンテンツを理解していないといい動画が作れないですからね
熱意ももちろんありますが、過去の作品で理解不足で起こした失敗を繰り返したくないっていう思いもかなりあります
そのストイックさは尊敬の一言に尽きますね。
他に自分のパートでこだわったところだと、Tell Your Worldの演出が挙げられますね
私の時間→Tell your worldでミクが小さな存在からGoogleのCMになるような大きな存在になったことを表すためにMMDモデルを切り替える演出を入れたり、「たくさんの点が線になって遠く彼方へと響く」という歌詞を反映して動画(点)を打ち上げて彼方(頭上)へと上らせるような演出をしました。
先ほどのはちねんど合作のときにも使われてたMMDの技術が大いに生かされてましたよね
そうですね。とはいえはちねんど合作とこれでMMD使うの2回目だったり……
がんばりました
2回目だったんですか…
こういった演出は自分にはできませんね…
MMDは少しだけ囓った事ありますが、極めようとすると果てが無いですね
いつか本格的にやりたいけど時間が足りぬ…
僕もごまかしながらなんとか使った感じなので、いつかちゃんと触りたいところですね