ニコニコ・アパッショナータ 音源対談【ふぃりー×Ketoku】
こちらは、ニコニコ・アパッショナータの音源担当者による対談記事となっております!ぜひ本編をご覧の上、お読みいただければと思います!
今回は、アパッショナータに関わったふぃりーさんをお呼びし、制作の裏話についてお話しました!
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アパッショナータの制作お疲れさまでした!!
改めてお疲れ様でした!
割と変な形態での音源制作になったけど、なんとかうまくまとまってくれてよかったなって
最初ふぃりーさんにお声掛けしたのっていつだっけ
あれいつだっけ…何かでふわっとアレンジで声をかけると思うからって言う宣告?はされてたのは覚えてるけどそれがいつだったのかは覚えてないな…
なんかオフ会とかで声かけたような気がするね…。
前々からふぃりーさんとはそこそこ音楽の話してたのに、共作とかそういうのはやったことなくて、いつかやりたいなってずっと思ってたのよね
そうやったんかぁ…それなら形にできてよかった
しかも今回ちゃんと得手不得手を考えて役割分担できたし本当よかったなぁって思う
そう!ぼくは割といわゆるメドレーサウンドというか、シンセガンガン使うタイプのアレンジがあまり得意じゃなくて…
今回はサウンド面でも"""ニコニコメドレー"""の雰囲気も出したかったから、そういうのならふぃりーさんが一番かな、と思ってお願いした感じですなぁ
実際思ってた以上のクオリティになってるって感想を貰えたし凄く嬉しかったよね
あとは細部…例えば流星群オマージュのリトバスとか俺にはできない部分のアドバイスをキットカットさんに貰えてよりよくなったし本当このメンバーでよかったなぁって思ってる
そう!ぼくらって割と得意ジャンルが偏ってて、苦手なジャンルだと全然わからなくなっちゃうところがあるんだよね
そういうのを結構わかっている人として、キットカットおいしいさんをお呼びした感じですね
制作スタート
というわけで、こんな体制でスタートしたわけなんですが、ちょっと恥ずかしいけど構成とか企画概要とか最初に受け取ったときの印象とか聞いてもいい…?
作る側としての感想やけど、一曲長めでかつ程よい緩急があって凄く作りやすそうやなぁって…
実際アレンジしてて迷うことってのがほとんどなくスムーズに進んだからやってて楽しかったよ
あとは単純なクオリティ…っていっても一概には難しいけど正直知識の乏しい俺でも知っているような、いわば王道曲っていうのが多くてキャッチーだなぁってのが第一印象やったな
正直普段からニコニコそこまで見てないふぃりーさんとかぼくでも知ってるような選曲を目指したから、それは期待通りでありがたいな…!
ニコメドらしい構成というか、緩急というか、そういうのも結構大事にして構成もしたので、そこも伝わってくれて嬉しいですね
結構かなり序盤からアレンジしやすいっていう反応をもらってたけど、初めて聴いたときあたりからアレンジの雰囲気とかなんとなくイメージできてた?
そうやなぁ
大体最初イメージしてた通りで改めてになるけどやりやすかったよ
後半
確かふぃりーさんが提示してくれたアレンジ案からガラッと変えたのって、紅蓮の弓矢とマクロスFのところとかだっけ
特に変化があるとすればその辺かなぁ
これに関しては思い入れのあるけーとくさんから是非説明してもらいたい
そうね いきなり後半の話から入るんですが、リトバスを流星群っぽくアレンジしているだけじゃなく、そこからの展開もほぼ流星群と同じにしてるんだよね
だから製作者サイドでは流星群パートって読んでるんだよね
で、紅蓮の弓矢は流星群でいうとネイティブフェイスにあたるところなんだけど、ネイティブフェイスのアレンジとはかなり異なる雰囲気だったので、修正をお願いした感じですね
で、聴いていただければ分かる通り、マクロスパートのライオンも最初は落ち着く感じで始まるアレンジを提示してもらいました
こちらはマクロスFの24話のアレンジをなるべく汲み取ってほしかったので、勢いを持続させる感じでのアレンジの修正をお願いしましたね
これは製作途中にも話してたけどこう各々のパートの目的がしっかりしてて修正しやすかったのは物凄くやりやすかったし作り終えた後に納得できたのは今回の作品での大きな成功ポイントやと思うんよな
あくまで編曲してる側の話ではあるんやけど
特にバラード以降のアレンジのイメージってほぼ自分の中で固まった状態でお渡ししてるので、こちらもかなり修正のお願いがしやすかったところはあるよね
「これはなんかイメージと違うけど具体的にはよくわからない」とかそういうのってなかったはずだし
割と固まってるはずの自分の中でのイメージのアレンジを超えてきたからこそ、ふぃりーさんのアレンジはすごかったんだよなぁ
嬉しい限りやな…
今回のアレンジの目標、目的を遂行できたし、そのうえで自分の好きなサウンドにできたし今回参加させてもらって本当よかった
個人的には、制作中何回か言ったんだけど、ぼなぺてぃーとSのアレンジと青空のラプソディ&はやくそれになりたいのアレンジがかなり鳥肌モノで…
ぼなぺてぃーとS、裏のサイドで鳴ってる8分のフレーズが本当にあの頃夢見ていたしもサウンドそっくりで、アレンジの良さとかこれをほとんど指示せずに作ってくれるふぃりーさんのありがたさとかそのへんでクソデカ感情になって泣いちゃったんだよね(早口オタク)
元々サウンドを研究するのが好きで慣れてたから、今回しもさんのサウンド…厳密には流星群の良さってどこにあるのか、らしさっていうのはどこにあるのかを聞き分けて今回の作品に反映させることができたんよな
ちなみに俺も同様の理由で凄く好きなパートやな…
そう…なのよ…
ふぃりーさんそもそも最初に流星群パートのアレンジ提示してくれたとき、もっと流星群に寄せてくれてたんだよね 結局全体のバランスを考えてふぃりーさんっぽさを足してもらったけど、この時点でかなり分かり手感があってすごかった…
ニコメドオタク、流星群サウンド全員好きでしょ…
世代によってまちまちやろうけど、少なくとも自分らと近い世代の人は同じ感動覚えてもらえたんじゃないかなぁって思ってる
で、青空のラプソディのラプソディとはやくそれになりたいは流星群でいうとYATTAに相当するパートなんだけど、実は個人的に流星群で一番好きな曲がYATTAなんだよね。
今回はこのへんのモチーフが流星群だということは伝えてるけど、構成でこれがこれに相当する…みたいなのは伝えずに制作をお願いしたんだよね。だから、このパートのアレンジどうなるのかってかなり期待と不安があった
届いた音源を聞いてみると、YATTAのニュアンスを残しつつも、ふぃりーさんっぽい解釈を入れてめちゃくちゃ良いアレンジを出してきてくれたのが本当に凄いって思った
(YATTAが一番好きだということについて)今初めて聞いて驚いたなぁ
多分今アレンジしたらまた別のができたと思う
それはもうこっそり作って聞かせて()
全体を通してあそこだけドラムンベースのドラムパターンになってると思うんだけど、なんか狙ってたりするの?
んと、あれは単に手癖で…俺のメドレーのキックドラムのパターンってほとんどがそのリズムか4つ打ちなんよな
正確にはファンキービートっていうんやけどメドレー作者の2÷すさんはこのリズムをゆったりした雰囲気にするのに多様してて、それを聞いてきたから俺は盛り上げるなら4つ打ち、そうじゃないならファンキービートにしてるっていう
それでここの2曲は構成的に落ち着き気味の少しエモさを感じる場面になるのかなって思って今回このリズムにしたんよな
2÷すさん確かにそのイメージある!
もっというとここに関してはメロディ、サブメロディ、ベース、コード……というかほぼすべての音は2÷すさんリスペクトなんよな
だからどうしたって話ではあるけど…
それは初耳だ…なるほどなぁ
アレンジの予想を超えてくるという話については、俺もけーとくさんに対して全く同じことを思ってて、目的がしっかりしててかつアレンジする人だからこそ真価を遺憾なく発揮できたからこそやろうけどもバラード、正確には少年時代~カサブタまでの構成とアレンジっていうのが物凄く雰囲気を感じ取れるものになってて何回も聞いて感動してたんよな
バラードは一番大事にしたのが「懐古」のふんわりした雰囲気だったので、それ感じてくれたのは本当に嬉しいな
虹のむこうに〜少年期に関しては、90年代〜ゼロ年代っぽいポップスのアレンジを目標にしていた
再現率高くてかなり驚いたもんな…
サウンドだけでここまで雰囲気作れるんやなぁって
これに関してはふぃりーさんやキットカットさんにもいろいろ意見もらえたのできれいにできたところは大きいよね…。
少年時代のアレンジについて、聴いてほしいことがあるんですけど、メドレーのバラードゾーンってメロディのリードが高音に寄りがちじゃない???
きらびやかにしたくてそうなる傾向はあると思うなぁ確かに
でも、ある種の「低音域の温かいエモさ」みたいなのもあると思うんですよね!!!
今回あえてバスーンっていう木管楽器を使ったんだけど、これはそういうのもいいでしょ??って言いたかったみたいな意図がある
なるほど
今回それは思ったなぁ…独特のぬくもりっていうのがあったから
郷愁には欠かせない要素だと思う>ぬくもり
そんなバラードの後は一転して、メタルとかハードロックを意識した激しいサウンドで現実に引き戻したかったみたいな感じですね
特にHopes and Dreamsの夢からぶわーっと覚める感じのアレンジはよくできてるなぁって
あそこはストーリーの転換点ではあるし、あの曲だけ昔の曲ではないので、違和感出ないように原曲に忠実に、かつカサブタへとうまく繋がるようにアレンジしたなぁ
総じていろんなものが伝わるパートになったんじゃないかと思う!!
前半
こんなふうに、後半は結構アレンジ考えながら構成してたんだけど、一方で前半ってあんまりイメージないままふぃりーさんにおまかせしちゃったんだよね
大丈夫でしたか(今更)
大分悩んだしなんなら結構最後までいじってたなぁ
特にコネクトの部分とか(盛り上がり的に)どれくらいの雰囲気にするのがいいのかなぁって…例えばキックを抜いたりリズムを変えたり色々試したっていう
結果的に勢いをそのままにするための4つ打ちかつ落ち着きを表現するために音を減らしてきらびやかなピアノを入れたらなんとかしっくりきたからこれにしたんよな
やっぱりそうだよね…。(普通に反省)
結局構造的にはざっくり16小節ごとに緩と急を繰り返す感じの構造になって、わかりやすいながらも飽きの来ないアレンジになってて、すごくいいなって
コネクトのピアノも確か結構最後のほうに入れてもらったんだけど、次への期待を感じさせる明るい感じがとっても合ってていいなって思った
そう言ってもらえてなにより…
ってかこのへんみたいに、リズム変えないのにウワモノのフレーズで雰囲気制御するの本当に上手いよね…尊敬
合作パート
今回アレンジ作業で一番楽しかったと思ってるのはdream solisterとthe girls are alrightなんだよね
ここが一番ガッツリ音源共同制作してるパート
ここは特に合作感があって楽しかったなぁ
時間かけて相談しあって音色とかアレンジとか吟味してミックスも調整したり…
そうそう!10回ぐらい音源投げあったっけ
最初はふぃりーさんからメロディとベースだけもらったんだっけな、それにぼくがピアノを入れて…
恐らく一番仮音源から変化した場所やな
各々のパート(トラック)を順番に決めてって構成したっていう
結局ふぃりーさんがメロディのシンセとベース、FX関係を担当して、ぼくがピアノとヴァイオリンとストリングスとグロッケンを担当する感じでできあがった
投げられてくる音源にインスピレーションを受けて、それに応えるようにアレンジしていくのがめちゃ楽しかった
難しいとは思うけど他の人が同じ形式で作ったときにどうなるか聞いてみたいからみんなにも是非やってもらいたいな…
わかる なかなかこの形式は聞かないもんな…
他にもいくつか合作したパートはあるけど、割とぼくのアレンジにメロディをつけてもらうタイプのが多かったよね
メロディの打ち込みが下手なもので……
シンセは難しいからなぁ…仕方ない
でも再三ではあるけどこういう役割分担あってこそできたものやから大成功やろうし良かったと思う
他にもミックス下手でかなりお手を煩わせてしまったりね…
それでも役割分担しっかりできたからこそうまくいった部分は大きいし、この制作体制で本当によかった
あ、そういやHelloの部分はベースとドラムとFXがふぃりーさん担当で他の楽器は僕が担当だったりしますね
ベースはしてないな…ドラムとFX系だけやな
あ、そうか
あの状態でドラムとFXだけ入れてあんなにかっこよくするなんてさすふぃりだなぁと思った
素直に嬉しい
最後に
というわけで、今回は合作に協力&対談していただきありがとうございました! 最後に一言お願いしてもいいですか!
この音気になる!とかあったら一報お願いします、作り方教えるか配布するかなんかするんで!!