50th Memorial Songs -The BEMANI History-とかいう凄いメドレーを聞いてもらうための記事【ニコメド記事投稿祭】
こんにちは!Ketokuです。
ニコメド記事投稿祭8日目ですね。
以前からメドクラに聞いてほしいメドレーがあったのですが、だいぶ解説入れないと凄さがわかりにくい作品だったので困っていました。今回はちょうどよいタイミングだと思い、解説記事を書いてみたいと思います。
ってことで、「50th Memorial Songs -The BEMANI History」をご紹介していきます。
どんなメドレー?
2019年、KONAMIは50周年を迎えました。それを記念して、BEMANI SOUND TEAM(要は公式)により4つのメドレーがリリースされました。
- 50th Memorial Songs -Beginning Story-
- 50th Memorial Songs -二人の時 ~under the cherry blossoms~-
- 50th Memorial Songs -Flagship medley-
- 50th Memorial Songs -The BEMANI History
これらのメドレーは以下のゲームでプレイ・視聴することができます。気になった方は、ぜひお金を入れてみてください。
- GITADORA EXCHAIN
- SOUND VOLTEX VIVID WAVE
- DanceDanceRevolution A20
- DANCERUSH STARDOM
- ノスタルジア Op.2
- beatmania IIDX 26 Rootage
- pop'n music peace
- jubeat festo
- REFLEC BEAT 悠久のリフレシア
- DanceDanceRevolution A
- beatmania IIDX INFINITAS
- SOUND VOLTEX III GRAVITY WARS コナステ
- 麻雀格闘倶楽部 GRAND MASTER
- 麻雀格闘倶楽部Sp
本メドレーはBEMANIシリーズの名曲をメドレー形式にしてプレイできるようにしたものです。おそらくメモリアルなので古めの曲がほとんどになっています。
手がけたのは、DJ TOTTO。幅広い作風が魅力的なコンポーザーです。過去にはX-DENという皆伝をモチーフにしたメドレーも手がけています。
前提条件
音ゲー曲としてリリースするにあたって、いくつかの条件が設定されています。それを見ていきましょう。
編曲
先程の収録機種の表をもう一度見てみましょう。
これらの機種の中でも、下の5機種はキー音ありの機種になっています。
- GITADORAシリーズ(ギター、ベース、ドラムをモチーフにした音ゲー)
- ノスタルジアシリーズ(ピアノをモチーフにした音ゲー)
- beatmania IIDXシリーズ(DJをモチーフにした音ゲー)
- pop'n musicシリーズ(ポップスをモチーフにした音ゲー)
一般的な音ゲーではボタンを押すとタンバリンとか太鼓みたいな音が鳴りますが、キー音ありの機種では音を自由に設定することができます。イメージがつかない方は、凛として咲く花の如くのキー音なしの動画を聞いてみてください。
この中で、IIDXとpop'nはいろんな楽器の音がキー音としてアサインされていますが、ギタドラ、ノスタルジアではモチーフの楽器以外は基本アサインされません。
言うならば、ゲーム的にはモチーフになった楽器の音がある程度含まれている必要があります。例えば、ピアノが入っているのはサビだけ…みたいなのはゲームとして成り立たないので、基本的にその楽器の音を常時入れる必要があるわけです。ついでに、プレイして楽しいパートであることも必要です。
さらに、DANCERUSHやDDRにも収録されるため、ある程度踊れる編曲にする必要もあります。
つまり、編曲だけで以下の制約がかかります。
- ギター、ベース、ドラム、ピアノを基本常時含んでいる
- ある程度踊れるアレンジである
なお、実際のところは機種によってミックスを変えたり音色を変えることはしているようです。
構成
音ゲー曲の尺は基本2分程度で、そこにBEMANIの名曲を詰め込まなければなりません。
本メドレーでは以下の17曲(うち2つがサウンドロゴ)が繋げられています。1曲あたりの平均の長さは7.5秒程度で、駆け抜けるアニソンメドレーでは5.7秒程度だと考えるとなかなかの密度であるといえると思います。
- e-motion
- カモミール・バスルーム
- Tangerine Stream
- Homesick Pt.2&3
- 旧KONAMIサウンドロゴ
- PARANOiA
- TRIP MACHINE
- SP-TRIP MACHINE~JUNGLE MIX~
- IMPLANTATION
- 大見解
- サンプリングボイス「Get on the dance floor」
- One More Lovely
- murmur twins
- The Least 100sec
- I REALLY WANT TO HURT YOU
- ABSOLUTE
- Cutie pie
見て分かる通り、一般的に有名な曲はほとんどないので曲名をつけた動画を作ってみました。
個々のパート解説
ここからは個々のパートの説明をしていきます。
序盤
e-motionスタート。おそらく20, Novemberが諸々の問題で使えなかったのでこの曲をメインとして使っているように感じます。
そしてカモミール・バスルームのイントロを上モノ的に挟んでTangerine Streamのイントロへ。途中にHomesick Pt.2&3を挟みながら、後で来るドロップ地帯をつなぐように徐々に盛り上がっていきます。
ドロップ地帯前半
DDRの曲3曲重ね。そもそもニコメド以外で重ねって見かけないような…。ほとんどが声ネタで占められているためカオスな感じにはあまりなっていません。
アレンジにも注目してほしいところです。こういったアレンジでは普通生楽器を入れませんが、上の編曲の制限があるためギターリフとピアノの上モノを入れています。
ドロップ地帯後半
ここは2曲重ねです。IMPLANATIONはボーカル、大見解はギターリフです。時折前半の声ネタも入ってるような…?
そしてサンプリングボイス「Get on the dance floor」を挟み、ブレイクに入ります。
ブレイク
One More Lovely→murmur twins→The Least 100secと3曲繋がっていきます。この繋ぎの滑らかさと「曲名を言われたらどこ使ってるかわかるような」使い方は凄いと思いませんか?
ラスト
ブレイクから盛り上がり、I REALLY WANT TO HURT YOUが来ます。ポップン成分が薄かったので、I REALLY WANT TO HURT YOUを大きめに取り上げたのかな?裏でしれっとe-motionも重なっています(ピアノで演奏されています)。
その後、ABSOLUTEを繋げて、途中でCutie pieを割り込ませます。このへんの繋ぎは本当に凄い。
そして、1曲目でもあるe-motionでフィニッシュです。
おわりに
メドレーとしての構成の凄さ、編曲の妙さが少しでも伝わったら幸いです。